【しっぽとコトバ】- 響（santuario)東京/性感マッサージ

お犬様と一緒にいると

真剣な眼差しに笑いそうになることがある。

ぶるんぶるん尻尾を振ってるのに

顔はいつでも真面目だから。

彼らには表情筋がないらしいから

欲しかったご飯をやっともらえたとしても

飼い主が帰ってきたとしても

顔はマジだ。

マジな顔でふざけたことを考えてる犬が

果たしているのかどうかは、知らないけれど

そんな顔で見つめてきながらも

尻尾がふりふりしちゃうんだから

とてつもなく愛くるしい。


僕らはといえばどうだろうか。

もしも人類が進化してきたんだとしたら

どこかにしっぽを置き忘れてしまったらしい。

いや、無い方が都合がいいから

いつからか、ぽいってしたのかな。

コトバという力を手に入れたけれど

ウソやタテマエという副産物が

しっぽのせいで丸裸になっちゃうからね。


とまあ、人間はズルいみたいに話してみたけれど

ネガティブなことばかりでもない。

しっぽがない分

読み取ったり汲み取ったりする能力も備わった。

笑っていても心が泣いていたり

怒っていても心は傷ついていたり

そんな目に見えない表情を見ることができる。

だから相手に合わせた

コトバをかけてあげることができる。

正直な気持ちを全部知れてしまったらつまらない

と思いつつも

やっぱり、ここは本音が知りたいって時に

しっぽがあったらいいのになあとも思うけどね。


あっ

真面目な顔した政治家なんかにしっぽを生やしても

おもしろそうだなあ。


santuario 響