プリ帳。
僕らの学生時代は女子はみんな持ってた。
いろんな人からのプリクラをもらってそこに貼ることが
あの時はステータスの位置付けにあったけれど
そんな時代も今は懐かしく
いつの間にかそれが"いいね"の数に変わった。
ある意味実物が仮想になっただけで
何も変わっていないんだけれど
そのくくりはだいぶ変わったと思う。
だって学生の中だけでなく
大人たちにまで浸透した当たり前の文化になってるから。
いいねが1,000あれば
認められた感覚にもなれるけれど
1,000の人とのほんとの関係性は様々。
誕生日の投稿をしたのに
いいねをくれない人の中に
『ハッピーバースデー』を言ってくれる
大切な友もいる。
自分のことについて好きな人が投稿してくれなくても
隣で手を繋ぐだけで愛を感じられる。
だから
どんなにバーチャルな世界が進んでいこうとも
本質的なものはなにひとつ昔から変わってない。
遠く離れたところからの"いいね"よりも
近くでそっと手を差し伸べてくれる人を。
とびっきりおしゃれをしたイカした写真で
いいねを沢山もらうよりも
初めてチャレンジしてみたワンピースを見せた時にくる
『最高に似合ってるよ』の言葉の大切さを
忘れちゃいけないんだろうなあ。
でも
セラピストの僕たちはどっちも忘れちゃダメか。
santuario 響
響の写メ日記
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"いいね"響
