いつからだろうか。
モノクロの世界に色がつきはじめたのは。
見えるものから目を背けて
見えないものを見ようとしてたから
始まりへの期待よりも
終わりへの予感に
敏感という鋭さを持っていたのかな。
そんな日々にも
色という形を与えられた実感が生まれたから
優しさという橙が
愛情という緋色が
時に水色となって頬を伝った。
あなたにはどんな色が見えているだろうか。
悲しみという灰色が
落胆という紺青が
時にあなたを黒く染めようとするなら
あなたにも私の色を分けてあげたい。
だってあなたがいるだけで
私の世界は彩ったから。
santuario 響
響の写メ日記
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色彩響