『愛は目で見るものではなく心で見るもの』
(ウィリアム・シェイクスピア)
人を好きになるとはどういうことなのか
それを心で感じ始めたのは、
舞い散る桜が水面に映る…
淡く切ない思春期の頃でした。
入学当初からよく話しかけてくれた子のことが気になり、気持ちを伝えられないまま一年が過ぎ、クラス替え…。
教室も離れ話す機会も無くなり、廊下ですれ違っても意識し過ぎて無視してしまう始末。
内心『なにやってんだ…』
そんなことを考えててもどうにも出来ない自身に苛立ち、それを払拭するかのように部活に打ち込みました。
それからまた一年。
運命は巡り巡って、まさかのあの子と同じクラスに。
飛び上がりました。
えぇ、文字通り本当に飛び上がりました。
垂直に。
…そして同じクラスになったものの何の進展もないまま半年が過ぎた頃。
バレました。
というか分かり易いくらい態度に出ていたので、本人含め周りはとっくに気付いていたのでしょう。
ボクがその子を好きなことを…。
ある日、友達が筆箱を貸してくれと言ってきたので貸すことに。
なかなか返してくれないまま数時間が過ぎ、結局放課後まで返してくれることはありませんでした。
そして「ありがとな」の言葉と共に友達が返してきたのは、可愛い字で筆箱に書かれた
《好きです》の文字が…。
『…え⁉️えっ⁉️』
動揺するボクが何を聞いても友達は笑い返すのみ。
『まさか…まさか、あの子⁉️』
嬉し過ぎて期待に胸を膨らませ、
今にも破裂寸前。
ドキドキの鼓動が恥ずかしいくらい鳴り響いていました。
『どんな顔して会えば良いんやろ』
気持ち悪いほどニヤけながら帰路につき
迎えた翌日…。
その子は、驚くほど通常運行でした。
心の中で『各駅停車かよ‼️』
と意味のわからないツッコミをしながらドギマギしていると、友達が「こっちに来い」と手招きをしているので何の用かと向かうと
「お前の筆箱に書いたのアイツやねん」
と全然違う子を指差して言うではありませんか。
ボクは訳もわからずどういうことか聞くと
『お前のことびっくりさせる為にアイツに書いてもらったんよwwwびっくりした⁉️www』
その瞬間、リアルに膝から崩れ落ちてしばらく立ち直れなかった
大阪萬天堂セラピスト【ケイシ】です。
さて、皆さんは《レインリリー》という
小さく可憐な花をご存知でしょうか❓
花言葉『清純な愛』
少し前、たまたま通りかかった道で、
周りが雑草だらけの中で一輪だけ咲いていた花。
妙に目を引くそのキレイな花は、
雨の日に一斉に開花して
1日で萎れてしまうそうです。
美しさ故に儚いのか
儚さ故に美しいのか
清純な愛…。
言い換えれば、
清純ではない愛もあるということでしょうか。
それは愛と呼べるのでしょうか?
ケイシの写メ日記
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レインリリーケイシ