自分の生きる人生を愛せ。
自分の愛する人生を生きろ。
- ボブ・マーリー -
『なんとかしなければ…。』
夜の世界へ飛び込んだ数日後。
必死でした。
とにかく必死でした…。
当時は「黒服」と呼ばれるキャッチが街中に溢れ、ある時間帯になると、どこもかしこもスーツを着た派手目なお兄さん方ばかりでした。
はい…それはもう怖かったです。
緊張のあまり膝が大爆笑してました。
何故なら、ボクもそこで「仕事=キャッチ」をしなければならなかったから…。
俗に言う「ナンパ」もしたことが無かったボクが、いきなり街中で知らない人に声をかけるなんて絶対ムリ!!!
と、思っていたのですが、火事場の馬鹿力とでもいうんでしょうか?
人間、腹を括れば出来るもんですね。
罵倒されました。
過激過ぎて内容は割愛させて頂きますが、当然の反応です。
『これじゃあダメだ!!』
そう思ったボクは、考えて考えて考え抜いた結果…。
『笑いだ!!笑いを取ろう!!!』
『笑顔に国境はない!!』
そこにいるのは日本人ばかりなのに、意味不明な発想で自分を奮い立たせました。
ボケてはスベっての繰り返し。
ほんまスベり過ぎてスケートリンクか思いました。
スケートやったことないんですが。
そして街に繰り出してから数時間後。
ついにその時が訪れました…。
ヘトヘトになりながら、
『ほんとにね〜渡る世間は◯ばかりと言いますけども〜…』
などと、何故か落語風な語り口調で声をかけていると、それを見ていた数人の見知らぬ方が、
「兄さんめっちゃおもろいやんwww」
「こんなん初めて見たわwww」
「兄さんどこの店?」
「この人数いける?」
とまさかの複数人での来店希望!!
寒空の下、数時間声をかけ続け、肉体的にも精神的にもキツかったボクにとって、涙が出そうになるくらいめちゃくちゃ嬉しい瞬間でした。
お断りしました。
はい。
男性はご来店不可でございます。
結局その日は全く成果が出ず、責任者にびしゃびしゃに怒られた
大阪・京都・神戸・紀伊萬天堂セラピスト
【ケイシ】です。
人生って本当に思い描いたようにはいかないもんですね。
けど、それ故に面白い!!
全部思い通りになったら、きっと色々なことの価値がわからなくなって、つまらなくなると思うんですよ。
良い時があれば、悪い時もある。
それを知っているから、何気ない日常にも、愛おしさや価値を見出せるのだと思います。
願わくば、いつまでもみんなが笑って暮らせる、そんな世界でありますように。
ケイシの写メ日記
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【irreplaceable daily life】ケイシ