【言葉酔い #252 】
国語の成績はいつも2や3だった
国語の教科書を読んでも何も感じないし、何も感じ取れない
『〝それ〟は何を指してますか？』
『ーした理由として最も相応しいものを選びなさい』
『筆者の一番伝えたい事は下記のどれですか？』
いつもちんぷんかんぷんでよくわからなかった
作文は苦手、読書感想文なんて特に感想はないからみんなすごいな、よく書けるなぁと思っていたし、小論文はテーマが決まってて、何も言いたい事も伝えたいこともないからやっぱり書けない。隣でカリカリカリカリ書いてる音に余計焦って頭真っ白になるから心の底から苦手だった。
って書くと大体驚かれる。
この文字や文章を書く能力は社会人になって後天的に身につけたもの。
でも高校や大学の偏差値なんて40くらいで地頭は悪い、いわゆるFラン。
顔がめちゃくちゃよかったり、特殊能力があれば写真やその能力アピールで訴求はできるけど、女風はまだまだ言葉や文章による訴求がメイン
でもね、いつも感じてる
大切にされてない
必要とされてない
愛されてないって感じる時って
目線が合わないこと
変な間や沈黙
沈黙を埋めたいだけの質問
わたしへの興味がないのがわかる質問
覇気のない声のトーン
目が笑っていない笑顔
手から、手を繋いでも何も感じない
ハグをしても何も感じない
キスをしても何も感情が流れてこない
etc...
〝この人の目にわたしは今映ってるのかな？〟
〝そうだよね『お仕事』だもんねって突きつけられる現実〟
〝一緒にいるのに、性感してるのに、いつも感じてしまう孤独や焦燥感〟
〝相手が興奮すればするほど冷めて冷静になっていくわたし〟
あれだけ写メ日記やXでDMで
言葉や文章であんなに言ってたのに…
わたしが求めすぎなのかな？
わたしが敏感すぎるのかな？
これが女風なのかな？
お金払ってもこれかぁ…
セラピストであってもやっぱり男だよね…
そう思ってるユーザー様も多いと思う
もちろん性感中の言葉による寄り添いや安心感が欲しい時だってある
けど本当に欲しいのは、感じたいのは、心に響くのは
表情であって
目線であって
呼吸であって
汗であって
心地よいリズムやテンポであって
握る強さであって
伝わる熱であって
使いまわされた言葉なんかじゃないのに…
この世に文字や言葉があったから科学や医療は進歩、発達し人々の生活は豊かになった
その反面生活は豊かさになったけど
男子の、夫婦の、人々の心は豊かに、幸せになったのだろうか？
もし…仮に
この世に言葉が、言語がなければ
もっと人々ら心を通わせることができただろう
言葉は便利だけど、時に邪魔な存在
言葉の発達が
言葉のコミュニケーションが
心を通わす機会を奪っていったとしたら？
もし…仮に
言葉の通じない人と
言葉を話せない人と
性感した場合
必死で伝えようと汲み取ろうと試みる
注意深く相手を観察し、感じ取ろうとする
強さや圧で
目線で
リズムで
荒々しさで
汗の出る量で
息遣いで…
もし…仮にこの世に言葉がもしなければ
汲み取る力が養われ
伝えようとする工夫が生まれ
その工夫の引出しの数や深さがそのまま相手への想いの強さとなる
言葉の発達が
汲み取る力や伝える力を鈍感させた
だからたまに思うよ
ベッドの上では言葉は不要なのに
女風は言葉で、文章で溢れてるなって
たまにX(Twitter)を見てて言葉酔いする
間(ま)が大切なのに
余白が心地良いのに
沈黙が余韻なのに
言葉でギチギチに、隙間なく埋めてるような
そんな窮屈さと違和感と言葉酔い
もっと静かで、ゆったりで
沈黙を心地良く感じるくらいの
テンポやリズムがいいのに
書けば書くほどに僕自身に対しても矛盾を感じるよ
言葉なんかなくなればいいのにね
1500文字書いててどの口が、何言ってんだよって思うよね
でも本当たまにそう思うよ
斗真
斗真の写メ日記
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言葉酔い #252斗真
