「仕事にしろ、家事にしろ、感謝されなくなって初めて一人前」なんて言葉がある。
どんな集団でも、「誰かが何かしてくれた」ということで回っている。そして、ある程度常識的な人間というのは、やってくれたことに対しては簡単でもお礼を言う。
でも、感謝できないケースというのもある。
それはその「やってくれた何か」そのものが見えない時だ。
仕事なり家事なりで経験を重ねると、他の人が見えない部分(やっておいた方が良いこと、やらない方が良いこと、優先した方が良いこと、etc.)がよく見えるようになる。
でも、経験がない人には、そういうことがあることすらわからない。
だから、経験のある人に「見えていて」「やってもらった」ことも、やっぱり見えない。
見えないから感謝しようがない、という理屈だ。
もし、これを読んでいるあなたが「自分が何かやっても感謝されていない」と思ったことがあるなら、それはあなたが経験を積んだために
「他の人が見えない色々なことが見えている」
「それを他の人が見えないくらいにうまくこなしている」
ことの証拠かもしれない。
でも、やっぱり人間だから、感謝もされたいんだけどね。