おじいちゃんかおばあちゃんか日記を
だいぶ長いこと引き伸ばしたけど
おばあちゃんだと思って話していたら
実はおじいちゃんだった話を今更書けず
怯えて眠れなかった。
（5時間睡眠はできて14時はしっかり昼寝した）
折角なので
うちのおじぃとおばぁを紹介したいと思う。
おばぁは一言で言えば
いつだって元気な91歳で
ずっとなにかしらのを話している。
なんの話かはよくわからないながらも
おばぁは満足そうだからこちらも笑ってしまう。
なんの話かはわからないけど。
まだ食べてもいないのに
「どうだ、うまいかぁ」と聞くほど
せっかちな性格でもある。
ただ、おばぁの飯はうまい。
一方でおじぃは頑固である。
一升瓶を置いて上座に座るタイプだ。
実は気さくで優しく見た目は
トミー・リー・ジョーンズそのものだ。
田舎あるあるで見たことない大きさのムカデが
天井から落ちてきて家族が悲鳴を上げた時も
おじぃは冷静に箸で掴んで外にリリースしていた。
おじぃは林業を営んでいる。
杉や檜などを造林しており
いつか大きくなったら孫にやるんだと
毎日山に行き枝切を落とすことは欠かしていない。
そんなおじぃはある日
山で足を滑らして崖から落下してしまった。
落下先には大きな石もあり
打ちどころも悪かったようだ。
山ではひとりのため誰も助けはいない。
ただひとつ言えることは
うちのおじぃは只者ではない。
命の危機を感じたおじぃは
自らそこから立ち上がり車に乗り
おばぁの待つ家を目指したのだという。
おばぁもいつもより帰りが遅いことから
心配で少し歩いた先の曲がり角で
おじぃを待っていた。
すると遠くからおじぃの軽トラックが
走ってくるのが見えた。
近づくに連れて
血だらけのおじぃが満面の笑みで
おばぁのもとに帰ってきた。
おばぁをまだひとりにできないという
気持ち一心だったようだ。
その壮絶な光景に
おばぁが気絶するところだったらしい。
その後、入院を経て
10年が経った今もおじぃはピンピンしている。
おじぃの背中をみて
私も強い意志を持つとともに
時間を見つけて田舎に帰ろうと思う。
いつも温かくお読みいただきまして
ありがとうございます。
SUNRISE 惟吹【いぶき】
惟吹の写メ日記
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