歳を重ねるごとに
何かしらの用件がない限り
電話をする機会も少なくなった。
大学の頃から親しい仲であった友人が
会社に来なくなった話である。
その彼とは大学で知り合った。
幼少期から部活動の事ばかり考えていた
世間知らずの私に
たくさんの刺激を与えてくれた。
彼は私が尊敬している友人のひとりだ。
自分の中の意志（意思）
いわゆる中点がしっかりしている。
よく自分を理解していることから
自信と自尊を持ち
人との関わりにおけるエネルギーの循環が
とても上手で
゛太陽のような存在だ ゛
そんな友人はある日
私に原動付自転車（以下「原付」という）
を紹介してくれた。
右のハンドルをひねると走り出すらしい。
その機能を知らなかった私は
ある時、トイレが我慢できない友人から
アイドリング中の原付を持っててと頼まれ
私は一思いに右ハンドルを握った。
暴れ狂う原付と
すぐそこに止まっていたベンツに突っ込まないよう
身を呈しながら友人は
「離して！お願いだからもう離して！！！」
と叫ぶ友人に
「止まらない！止まらないよ！！！」
と原付を加速させている私
本当に申し訳ない気持ちは今も忘れていない。
そんないつも明るく元気な友人が
突然会社に来なくなったと連絡を受けた。
ストレス要因は人それぞれで
いろいろが重なって蓄積したストレスに
消化しきれない状態は誰しも起こり得ると思う。
友人の状況は聞いていたが
いつ連絡すべきか、何と声をかけるべきか
数日悩んだ後に
「体調はどうかな、時間ある時に電話しよう」
とメッセージを送信した。
それから数週間
友人からの連絡を待った。
そして昨日、友人から
「連絡ありがとう！電話できるよ！」
私はすぐに電話をした。
彼は少しずつ言葉を選ぶように
これまでの心の内を話してくれた。
親しい仲だからと
辛い時にはいつでも相談してもらえる
そう思っていたけれど
この年齢になるとなかなか話せないもので
ひとりで悩み、ひとりでどうにかしようと
気づかぬうちに無理をしてしまう。
話せる環境を
自身も周りも意識的に作る大切さを
改めて実感した。
彼は話をしているうちに
いつもと変わらない話し方と
テンションになっていた。
原付の件は昨日の電話で思い出した。
社会人となれば忙しさを理由に
親しい人とも連絡を取る頻度は
自然と少なくなってしまいます。
自分のことで精一杯で
余裕なんてありませんよね。
けれど
少しずつ周りを見る意識をして
ひと声かけたり
たまに連絡することも大切ですね。
私もセラピストとして
1人の人間として
右手一つで連絡が取れる
この恵まれた文明の利器を使って
一人ひとりにエネルギーを送れるように
改めて意識していきたい。
いつもDMにて
元気な様子で連絡をくださり
本当にありがとうございます！！！
この後、喜んでDMのお返しさせて頂きます。
いつもコンビニばかりなので
今から焼き肉だけ食べに行かせて下さい！
そして
次回は「おじいちゃんかおばあちゃんか」
日記を更新させてください！
SUNRISE 惟吹【いぶき】
惟吹の写メ日記
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声が聴けた日惟吹
