各所で話題沸騰中!
そうしのbinkan日記です。
セラピストとしての日記として本当にこんな乱文日記ばかりでいいのか?
その真相を探るべく我々はジャングルの奥地へと降り立った……
世間はなんでセラピやってるのなんて話題で持ちきりですね。
何でなんでしょう?
「人はね、自分に無いものが良く見えたり欲しくなったりするもんなんですよ」
いつだったか、そして誰だったか思い出せないほどはるか昔にそんな言葉を聞いた気がする。
タバコだったか、コーヒーだったか(あるいはそのどちらも)の匂いが鼻につくなと、顔をしかめたのは覚えている。
確か、視覚情報よりも嗅覚情報の方が記憶には長く残るんだったっけ?
これもうろ覚えだが、概ね正しいのかもしれない。
少し前から香水がどうとかいう歌が流行り、そこらじゅうから聞こえるようになったのは記憶に新しい。
つまりはそういうことなのかもしれない。
あとまた何十年かすると、この仕事のことも正確に思い出せなくなるのだろう。
じゃあ最後まで残るのは肌に染み付いた人の香りだろうか。
たとえ目が見えなくなり音が聞こえなくなっても、誰かと肌を合わせた記憶は最後まで残ってくれるだろうか。
考えても詮無いことを、昔の記憶がよみがえると同時に脳裏にめぐらせ、指先は最近の日課となってしまったノートへの落書きを無作為に創造する。
「僕はね、自分に無いものを他人から受け取って生きているんだ。僕だけじゃない、人は誰だってそうだ」
さらりとした黒髪だったな。
記憶というのは線で繋がっていて、きっかけがあると繋がっているものが一気に思い出せるようになる。
ちょうど今僕が思い出したように、匂いから姿が、そしてその続きの言葉がするりと現れた。
「人という字はねぇ、ひとりの「人」がもうひとりの「人」を支えている字です。つまり、人と人が支え合ってるから人なんです」
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