【わたしと渋谷(思いっきり長文です)】- 霜月(東京萬天堂)東京/性感マッサージ

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霜月の写メ日記

  • わたしと渋谷(思いっきり長文です)
    霜月
    わたしと渋谷(思いっきり長文です)

    はじめに土下座してお詫びします。長文です。



    大昔の話なので、死語や今では廃れてしまった生活様式が出てきますが、テキトーに読み飛ばしてください。



     



     



     



    これは遠い遠い昔のお話。



    とある中年オジピが、まだ10代だった頃のお話。



     



     



    198x年。中学生になったばかりの霜月少年は洋楽というものに目覚め、当時隆盛を誇った洋楽系の音楽番組を毎日のように楽しんでいたのでした。折しも時代はMTVの全盛期。最新の曲のPVを観続けているうちに、Billboardのヒットチャートにも詳しくなっていき、洋楽通として学年の中でも一目置かれるほどの存在になっていました。(但しスクールカースト的には中かの下、下の上ぐらいでした)



    聴き初めの頃は、その時ヒットしていた曲を追っかけていた霜月少年でしたが、やがて60年代末〜70年代初めのロックに傾倒していきます。



    音楽を入手するためにFM番組のエアチェックにも余念を欠かしません。愛読していたFM fanの番組表を早朝から深夜まで蛍光マーカー片手にチェック。めぼしい番組は丸ごと録音して好みの曲だけをピックアップしカセットテープに編集していきます。サンヨーのWカセ大活躍です。僕の持ってた「オシャレなテレコ」は倍速ダビングやオートリバース、頭出しも楽にできたので編集作業も楽しかったなあ



    余談ですが、当時はFM誌だけで4誌もありました。1番人気があったのは鈴木英人さんのイラストが表紙のFMstation。FM fanは少数派でしたが、番組表が見やすくオーディオ情報も充実しており、発行元が共同通信ということもあってか無骨な雰囲気で僕好みでした。FM stationは、今風の言い回しだと、ちょっとチャライ感じなのですよね。あ、ちなみにレコパルと週刊FMを読んでる奴は僕の周りには殆どいませんでしたね。



    オーディオったって、中学生男子には理解できない事ばかりなのですが、少ない知識を駆使して「ダイナミックレンジが〜」とか「このテープのS/N比は〜」とか友達と集まっては真剣に論じ合っていました。童貞中学生が集まって女体についてあれこれ議論しているのと構図的には変わりありません。



     



    さて、何故、こんな手間のかかる作業をチマチマやっていたかというと、お小遣いが少なかったからなのですね



    当時LPは¥2,000〜2,500しました。廉価版で¥1,500ぐらいで買えるものもありましたが中学生のお小遣いでは、そんなに何枚も変えるわけではありません。当時はまだ貸しレコード屋もあったのですが、そうしょっちゅう利用する事もできません。自宅からは遠い図書館でミュージックテープの貸し出しもしていましたが、あれは重宝しましたね



    お小遣いの少なかった霜月少年にとって音楽を手元に残すためには、FMのエアチェックは欠かせなかったのです。



     



    やがて音楽通の友達のお兄さんから、この世には輸入レコード屋というものがあり、そこへ行けば国内版と同じものが1000円くらい安く買えるという、夢のような話を聞きました。



     



    そのお店の名前は「タワーレコード」



     



    ああ聞いたことある。ミュージシャンのインタビュー記事で出てくるお店だ。僕の胸は高鳴り、次の休日には必ず行こうと決めました。



    (ちなみに当時のタワーレコードは渋谷の宇田川町にありました。東急ハンズの近く、谷底に当たる道沿いのビルの2階で、現在サイゼリアがある場所です)



    さて、地図を広げてタワーレコードの位置を確認すると、僕はあることに気がつきました。



    ここ、代々木八幡駅から歩けるなあ



    僕の故郷の霜月星は小田急沿線にあります。渋谷に行くには下北沢で井の頭線に乗り換えるのがセオリーですが、私鉄を2社跨ぐと初乗り料金の分、料金が少し割高になります。代々木八幡で降りれば安く行けるし、帰りは定期券もあるし…。という事で代々木八幡駅を目指しました。往復にして数100円しか得にならないのですが、それでも貧民学生の霜月少年は満足感が大きかったのでした



    さて、いよいよ次の日曜日。代々木八幡駅を下車し、暗渠と思しき細い緑道をテクテク歩いてタワーレコードを目指します。道の真ん中に遊具があったりして、大勢の子どもたちが嬌声を上げて遊んでいます。僕の気持ちもつられて盛り上がります。



    (Google mapを見てみましたが、この道は今は無いかもしれません…)



    井の頭通りを渋谷方面に向かい、渋谷ビデオスタジオが見えてきたら、そこはもう宇田川町の入り口。ここまできたらタワーレコードはもう…あ、あった❣️お馴染みの黄色地に赤い文字が見えましたここがタワーレコードかあ待たせたねえ(誰も待ってねぇよ)



    店内はもう天国でした。たいていのレコードは¥1,290〜1,590ぐらいで購入できました(下二桁が90だったのは今でも覚えています。ビバ円高❣️)これだけ安いのなら、紙質が悪かろうが歌詞カードが無かろうが問題ありません。交通費を掛けて来る価値は充分にあります



    店内をぐるりと回り、写真でしか見たことのなかった憧れのミュージシャンのアルバジャケットを何枚も手に取ってウットリ眺めました。至福の時でした。エロ本眺めている時と同じ表情をしていたと思います。



    結局、初めて買った輸入版は、何故か当時知ったばかりの5th dimensionのベストでした。ロックでもないじゃん。好きなアーティストの楽曲は、エアチェックのおかげであらかた手に入れてたのかな



     



    さてこうして時々タワーレコードに出掛けていた僕にも、やがて一緒にデートしてくれる女子が現れました。待ち合わせは勿論、代々木八幡駅。よく文句言われなかったなあ僕のような男子に同行してくれる子は、心が広くて寛容な子が多かったのです。(霜月ガールズの皆さんと一緒です❤️)僕はタワーレコード以外にもレコファンやシスコ、disk union等のレコード屋さんを張り切って案内しました。レコファンの螺旋階段、懐かしいなあ



    レコード屋を回った後は、今度は女の子のターン。その子が好きそうな雑貨屋さんを回ります。よく行ったのは、仲屋むげん堂、チチカカ、宇宙百貨。ぜーんぶ宇田川町の一角。ね!代々木八幡駅待ち合わせでも問題ないでしょ



    宇宙百貨の2階に小っちゃなギャラリーがあって、新人の作家さんのイラスト展なんかをよく見たなあ。あと同じ建物だったか、有名なピアス屋さんがあって、店の奥にブートのカセットテープがたくさんあって、60年代後半のソフトマシーンとかキングクリムンの隠し録りテープを買ったことあったなあ。何もかもが懐かしい



     



    さてさて、僕たちは健全なカップルでしたが、そこは好奇心旺盛なお年頃、2人の足は自然と円山町へと向かいます。急坂を登ると右も左もラブホだらけ。そんな中、僕たちが目指していたのは、



    そう、勿論!



     



     



     



     



    名曲喫茶「ライオン」



     



     



     



    「ライオン」は、素晴らしいオーディオでクラシック音楽を楽しむお店ですから、静かに行儀良くしなくてはなりません。が、店内に入るとお互いに耳元でギャグを囁き、笑わせにかかります。笑っちゃいけないとなると、余計に笑いが込み上げてきますライオンは築年数古いから、通路を歩いていると傾いている気がするんですよね。小声で「この店、傾いてる」って話しただけで2人とも大爆笑寸前。笑いを噛み殺すのに必死でした



    クラシック音楽を楽しんだ記憶はあまりないのですが、暑い日に食べたアイスクリームは美味しかったなあ



     



     



    さてさて健全な2人は、帰りも仲良く代々木八幡駅に向かいます。



    西陽が眩しく2人を照らします。



    手ぐらいは繋いで歩いたのかな。



     



     



    その後タワーレコードはJR沿いに引越し立派なビルとなって営業をはじめました。



    音楽を楽しむ環境は一変し、渋谷の街も変わり果てました。



     



     



    僕とデートしてくれた女の子たちはどうしているだろう。



    今でもボ・ガンボスやフィッシュマンズを聴いているのかな?



    今でも部屋でお香を焚いてるのかな?



     



     



     



    最後まで読んでくださりありがとうございます。



    お時間取らせてしまってゴメンなさい



    はじめに土下座してお詫びします。長文です。





    大昔の話なので、死語や今では廃れてしまった生活様式が出てきますが、テキトーに読み飛ばしてください。





     





     





     





    これは遠い遠い昔のお話。





    とある中年オジピが、まだ10代だった頃のお話。





     





     





    198x年。中学生になったばかりの霜月少年は洋楽というものに目覚め、当時隆盛を誇った洋楽系の音楽番組を毎日のように楽しんでいたのでした。折しも時代はMTVの全盛期。最新の曲のPVを観続けているうちに、Billboardのヒットチャートにも詳しくなっていき、洋楽通として学年の中でも一目置かれるほどの存在になっていました。(但しスクールカースト的には中かの下、下の上ぐらいでした)





    聴き初めの頃は、その時ヒットしていた曲を追っかけていた霜月少年でしたが、やがて60年代末〜70年代初めのロックに傾倒していきます。





    音楽を入手するためにFM番組のエアチェックにも余念を欠かしません。愛読していたFM fanの番組表を早朝から深夜まで蛍光マーカー片手にチェック。めぼしい番組は丸ごと録音して好みの曲だけをピックアップしカセットテープに編集していきます。サンヨーのWカセ大活躍です。僕の持ってた「オシャレなテレコ」は倍速ダビングやオートリバース、頭出しも楽にできたので編集作業も楽しかったなあ





    余談ですが、当時はFM誌だけで4誌もありました。1番人気があったのは鈴木英人さんのイラストが表紙のFMstation。FM fanは少数派でしたが、番組表が見やすくオーディオ情報も充実しており、発行元が共同通信ということもあってか無骨な雰囲気で僕好みでした。FM stationは、今風の言い回しだと、ちょっとチャライ感じなのですよね。あ、ちなみにレコパルと週刊FMを読んでる奴は僕の周りには殆どいませんでしたね。





    オーディオったって、中学生男子には理解できない事ばかりなのですが、少ない知識を駆使して「ダイナミックレンジが〜」とか「このテープのS/N比は〜」とか友達と集まっては真剣に論じ合っていました。童貞中学生が集まって女体についてあれこれ議論しているのと構図的には変わりありません。





     





    さて、何故、こんな手間のかかる作業をチマチマやっていたかというと、お小遣いが少なかったからなのですね





    当時LPは¥2,000〜2,500しました。廉価版で¥1,500ぐらいで買えるものもありましたが中学生のお小遣いでは、そんなに何枚も変えるわけではありません。当時はまだ貸しレコード屋もあったのですが、そうしょっちゅう利用する事もできません。自宅からは遠い図書館でミュージックテープの貸し出しもしていましたが、あれは重宝しましたね





    お小遣いの少なかった霜月少年にとって音楽を手元に残すためには、FMのエアチェックは欠かせなかったのです。





     





    やがて音楽通の友達のお兄さんから、この世には輸入レコード屋というものがあり、そこへ行けば国内版と同じものが1000円くらい安く買えるという、夢のような話を聞きました。





     





    そのお店の名前は「タワーレコード」





     





    ああ聞いたことある。ミュージシャンのインタビュー記事で出てくるお店だ。僕の胸は高鳴り、次の休日には必ず行こうと決めました。





    (ちなみに当時のタワーレコードは渋谷の宇田川町にありました。東急ハンズの近く、谷底に当たる道沿いのビルの2階で、現在サイゼリアがある場所です)





    さて、地図を広げてタワーレコードの位置を確認すると、僕はあることに気がつきました。





    ここ、代々木八幡駅から歩けるなあ





    僕の故郷の霜月星は小田急沿線にあります。渋谷に行くには下北沢で井の頭線に乗り換えるのがセオリーですが、私鉄を2社跨ぐと初乗り料金の分、料金が少し割高になります。代々木八幡で降りれば安く行けるし、帰りは定期券もあるし…。という事で代々木八幡駅を目指しました。往復にして数100円しか得にならないのですが、それでも貧民学生の霜月少年は満足感が大きかったのでした





    さて、いよいよ次の日曜日。代々木八幡駅を下車し、暗渠と思しき細い緑道をテクテク歩いてタワーレコードを目指します。道の真ん中に遊具があったりして、大勢の子どもたちが嬌声を上げて遊んでいます。僕の気持ちもつられて盛り上がります。





    (Google mapを見てみましたが、この道は今は無いかもしれません…)





    井の頭通りを渋谷方面に向かい、渋谷ビデオスタジオが見えてきたら、そこはもう宇田川町の入り口。ここまできたらタワーレコードはもう…あ、あった❣️お馴染みの黄色地に赤い文字が見えましたここがタワーレコードかあ待たせたねえ(誰も待ってねぇよ)





    店内はもう天国でした。たいていのレコードは¥1,290〜1,590ぐらいで購入できました(下二桁が90だったのは今でも覚えています。ビバ円高❣️)これだけ安いのなら、紙質が悪かろうが歌詞カードが無かろうが問題ありません。交通費を掛けて来る価値は充分にあります





    店内をぐるりと回り、写真でしか見たことのなかった憧れのミュージシャンのアルバジャケットを何枚も手に取ってウットリ眺めました。至福の時でした。エロ本眺めている時と同じ表情をしていたと思います。





    結局、初めて買った輸入版は、何故か当時知ったばかりの5th dimensionのベストでした。ロックでもないじゃん。好きなアーティストの楽曲は、エアチェックのおかげであらかた手に入れてたのかな





     





    さてこうして時々タワーレコードに出掛けていた僕にも、やがて一緒にデートしてくれる女子が現れました。待ち合わせは勿論、代々木八幡駅。よく文句言われなかったなあ僕のような男子に同行してくれる子は、心が広くて寛容な子が多かったのです。(霜月ガールズの皆さんと一緒です❤️)僕はタワーレコード以外にもレコファンやシスコ、disk union等のレコード屋さんを張り切って案内しました。レコファンの螺旋階段、懐かしいなあ





    レコード屋を回った後は、今度は女の子のターン。その子が好きそうな雑貨屋さんを回ります。よく行ったのは、仲屋むげん堂、チチカカ、宇宙百貨。ぜーんぶ宇田川町の一角。ね!代々木八幡駅待ち合わせでも問題ないでしょ





    宇宙百貨の2階に小っちゃなギャラリーがあって、新人の作家さんのイラスト展なんかをよく見たなあ。あと同じ建物だったか、有名なピアス屋さんがあって、店の奥にブートのカセットテープがたくさんあって、60年代後半のソフトマシーンとかキングクリムンの隠し録りテープを買ったことあったなあ。何もかもが懐かしい





     





    さてさて、僕たちは健全なカップルでしたが、そこは好奇心旺盛なお年頃、2人の足は自然と円山町へと向かいます。急坂を登ると右も左もラブホだらけ。そんな中、僕たちが目指していたのは、





    そう、勿論!





     





     





     





     





    名曲喫茶「ライオン」





     





     





     





    「ライオン」は、素晴らしいオーディオでクラシック音楽を楽しむお店ですから、静かに行儀良くしなくてはなりません。が、店内に入るとお互いに耳元でギャグを囁き、笑わせにかかります。笑っちゃいけないとなると、余計に笑いが込み上げてきますライオンは築年数古いから、通路を歩いていると傾いている気がするんですよね。小声で「この店、傾いてる」って話しただけで2人とも大爆笑寸前。笑いを噛み殺すのに必死でした





    クラシック音楽を楽しんだ記憶はあまりないのですが、暑い日に食べたアイスクリームは美味しかったなあ





     





     





    さてさて健全な2人は、帰りも仲良く代々木八幡駅に向かいます。





    西陽が眩しく2人を照らします。





    手ぐらいは繋いで歩いたのかな。





     





     





    その後タワーレコードはJR沿いに引越し立派なビルとなって営業をはじめました。





    音楽を楽しむ環境は一変し、渋谷の街も変わり果てました。





     





     





    僕とデートしてくれた女の子たちはどうしているだろう。





    今でもボ・ガンボスやフィッシュマンズを聴いているのかな?





    今でも部屋でお香を焚いてるのかな?





     





     





     





    最後まで読んでくださりありがとうございます。





    お時間取らせてしまってゴメンなさい








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