【意味もなく泣きたくなる時。実は意味があるのかもしれない。】- ハクナ(santuario)東京/性感マッサージ

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ハクナの写メ日記

ハクナ

ハクナ  (26)

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  • 意味もなく泣きたくなる時。実は意味があるのかもしれない。
    ハクナ
    意味もなく泣きたくなる時。実は意味があるのかもしれない。



    小さい頃

    たまにおじいちゃんとおばちゃんが山の方へBBQしに連れてってくれていた


    この思い出がいくつの時なのかハッキリと覚えていない


    でもその記憶は今でもこべりついており


    たまに胸が締め付けられる


    そんな記憶。


    その日もおじいちゃんの運転で2つ上のお姉ちゃんも一緒に4人でBBQに行っていた


    いつもの様に、行きのスーパーで肉や野菜を買い、当時大好きだった太い字で『ぶどうぱん』と書かれたレーズンのコッペパンと青いトレーに入ったわらび餅を買ってもらい


    山にあるBBQが出来る公園みたいなところへ向かった。


    おじいちゃん達が準備してくれてるなか


    お姉ちゃんとただひたすらに遊んでいた



    皆でBBQに行くのが好きだった


    何より僕はおばあちゃんっ子だったから


    一緒にお出かけできるのが嬉しかった。


    沢山食べて遊び


    帰りの車に向かう途中


    その公園にあった売店へと入った



    散々遊んでこれから帰るところなのに


    お店の柱に、ネットに入ってぶら下がっていた青いゴムボールに惹かれていた


    別にそれで遊びたかったわけでもなかったと思う

    でも何故かそれが欲しいと思った


    おばあちゃんは僕達に


    何か欲しいのある?


    と訊いてくれたが


    ボールが欲しいとは言い出せなかった


    勝手にお菓子じゃないとダメだと思ったのかもしれない


    そしてボールが欲しいと言って断られるのがただ怖かったんだと思う


    でももうそれ以外は目に映らなくて


    結局何も買わずに車へ戻った


    車に乗り込んだ僕は


    何故だか凄く悲しくて


    次第に涙が溢れてきて


    感情のコントロールが出来なくなり


    ついには大泣きしてしまった


    急に泣き始めた僕を見て皆困惑していた


    どうしたの?


    と聞かれても答えることが出来ず


    ただただ泣いた。


    少ししてようやくボールが欲しかったと伝えることが出来た。


    泣いてる理由が分かったところで皆どうすることも出来ない。


    それは僕も分かっている。


    おじいちゃんは怒っていた。


    おばあちゃんは、もっと早く言ってよと困っていた。



    本当にその通りだと思う。



    なんでそこまで泣いてしまったのか分からない。


    ボールだって別にそこら辺にも売ってるもので


    なんなら家にだってあったのに


    そんなに欲しかったのかもよく分からなかった。



    でも大人になった今、何だか分かるような気がする。


    周りからしたらかなり迷惑な話だけど



    多分僕はボールを買って貰えなかったことが哀しかった訳じゃなくて


    誰も僕の気持ちに気づいてくれなかったのが悲しくて寂しかったんだと思う。


    当時のことを思い出すと


    大好きだったおばあちゃんを困らせてしまった自分に腹が立つのと同時に、昔の自分が抱いた寂しさに共感して胸が締め付けられる時がある



    今でも訳もわからず泣きたくなる時がある


    そういう時は皆にもあると思う


    でもその悲しみや寂しさにはきっと理由があって


    周りに誰かがいないから孤独を感じてるんじゃなくて


    誰かはいるのに自分の気持ちに気づいて貰えなかったり、1人にされているような状況に


    心が孤独を感じているんだと思う。


    そう感じた時は改めて周りを見渡してほしい


    誰も自分の気持ちに気づいてくれてないんじゃなくて


    自分を気にかけてくれてる誰かに気づけていないだけなのかもしれない。




















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