【昔々の思い出(過去の日記を再掲します)】- 霜月(東京萬天堂)東京/性感マッサージ

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霜月の写メ日記

  • 昔々の思い出(過去の日記を再掲します)
    霜月
    昔々の思い出(過去の日記を再掲します)

    いつの間にか、過去の日記が大量に削除されてしまって深い喪失感に包まれております



    消えてしまわないうちに過去の日記を一つ、加筆修正して再掲します。



    僕の知名度を上げてくれた日記です。



     



    女風界という大海原の底の底で、1人孤独に闘っていた中年セラピストの物語です。



     



    ↓↓↓



     



     



     



    僕の名前は霜月。



    気が付けば入店から2年半以上が経ち、セラピスト3年生になった。



    入れ替わりの激しい女風界の中にあっては、ご長寿の部類になるのだろうか。



    この間、約150回ものご予約を頂き、ホームの首都圏だけでなく、水戸や宇都宮、高崎からもお声がかかるようになった。



    特に目立った魅力もない僕の事を多くの方が選んでくださり、本当に本当にありがたく思う。



    正直、こんな幸せなセラピスト人生が送れるとは全く想像だにしなかった。



     



    日記やツイートで何度か記したことがあったが、僕は入店から丸5か月間、全くお客様がつかなかった。



    お得な料金設定の新人期間にも、予約はおろか問い合わせすらもなかった。



    ある程度予想はしていたが、ここまで需要がないとなるとやはり絶望的な気持ちになった。



    その暗黒期について、少し振り返ってみたい。



     



    話は2021年の6月9日まで遡る。



    自分を試したくなった衝動から萬天堂に応募した僕は、無事に面接へと進むことができた。



    面接は、僕の他に若いイケメンくん2人と一緒に行なった。



    2人とも、ルックス、スタイルともに申し分なく、身体中から華やかなオーラが放たれていて、「ああ、こういう人がセラピストになるのかあ」と、彼らのイケメンぶりに感心すると同時に、「ここは自分が来てはいけない世界なのでは?」という不安が少し頭をよぎった。



    その不安はあながち間違いではなく、後々僕を苦しめることになる。



     



    講習を終えプロフィール作成やTwitterアカウントを開設し、いよいよセラピストとしての船出の準備がそろった。



    勿論すぐにお声がかかるほど甘い世界ではないことは判っていた。



    日記やツイートで自分を売り込んでいかなくてはと意気込んでいたが、何を書いていいかわからず、はじめのうちは身の回りの無難な話やスケジュールばかり書いていた。



     



    40歳以上のセラピさんでも、人気のある方はよくテロップが流れていた。



    僕の隣のパネルに、僕と年齢が近く背格好も近い優しそうなお兄さんがいたのだが、その方もよくテロップが流れていた。



    同じ日に面接したイケメンくんは2人とも早々にお客様が付き、早々にリピーターさんを掴んでいたようだった。



    僕はまだ自分の売り込み方を模索している状態で、スタートラインにも立てずにいた。



     



    そのうちに、1人また1人と40代以上のオジピさんが入店してきた。



    どの方も長身でスタイルが良く、スーツがよく似合うイケオジさんだった。



    新人のイケオジさんたちも、早々とお客様が付き早々とNewマークが取れていった。



    僕のパネルは日に日に位置が中ほどに移動していった。



    Newマークが取れないまま、口コミ0件のまま。



    少しずつ惨めな気持ちが僕の中に芽生えていた。



     



    だんだん焦りが出てきた。



    滅多に着ないスーツを抱えて、風俗店専門のスタジオでパネ写を撮り直してみた。



    時々プロフィールの文言に手直しを加えたり、出勤を増やしたりもした。東京だけでなく遠方のお店にも登録してみた。



    オイルマッサージの講習も受けてみた。



    すぐには効果は現れなかった。



     



    お店にはたくさんのセラピストさんがいて、たくさんのお客様が日夜利用されている。



    僕はその輪の中に入れずにいて、遠巻きに指を咥えて眺めているだけだった。



     



    その頃、オジピさんに求められるものを自分なりに考察してみたことがあった。



    イケメン、長身、マッチョ、包容力、ダンディズム、父性、スーツが似合う、スポーツが得意そうetc etc



    どうしよう、自分が持ち備えていないものばかりだ...



    では自分の魅力はどこにあるのか真剣に考えてみた。



    特に思いつかなかった。



    強いて言えば、小ネタを考えることが好きなのと、映画や音楽が大好きでマニアックな方面に強いことぐらいだった。



    自分が勝負できる事柄はそのくらいしかなかった。



    果たしてこれが持ち味と言えるのかわからなかったが、自分が得意な趣味関係のことを中心にツイートしていくことで、他のセラピさんと差別化が図れるのかもと考えるようになった。



    せっかくお店からの紹介文に「サブカル系ジェントルマン」と書いて頂いたので、文化の香りがするツイートを心掛けようと思った。



    ブランディングと言えば聞こえがいいが、少し開き直った気持ちがそこにはあった。



     



    相変わらずお茶っ挽き状態ではあったが、少しずつツイートの方は反響が増えていった。



    ユーザー様の中にも、文化系、サブカル系の方が多数おり、毎回イイネしてくださる方も何人かいた。



    ツイートを面白がってくれる方も何人かいた。



    フォロワーをたくさん抱えたユーザー様にイイネしてもらったときは、閲覧数も飛躍的に伸びた。



    定期的にDMでやり取りする方も徐々に増えていった。



     



    入店して数か月が経ち、僕はまだ結果を出せずにいた。



    自分でも気が付かないうちに、いつの間にかNewマークが取れていた。



    その後も続々とオジピさんは入店してきて、早々に結果を出し、いつの間にか退店していった。



    同期のイケメンくんたちも、いつの間にか退店していた。



    隣のパネルの優しそうなお兄さんも、いつの間にかいなくなっていた。



    僕は自分の辞め時を考えるようになっていた。



    お客様はつかなかったものの、DMやツイートで皆様を楽しませることができて、僕はもうそれで充分満足だった。



    心残りはたくさんあるが、それよりもお客様が付かないことの絶望感から解放されたかった。



    ただ、もしかしたら、どこかで僕を必要としている方がいるかもしれないという何の根拠もない希望が、僕を繋ぎ止めていた。



    絶望感と希望の間を僕は行ったり来たりしていた。



     



     



     



    入店してから5か月と1週間が経ち、ようやく初めてのお客様がついた。初めて口コミを頂いた時は、本当に嬉しくて嬉しくて、何だか誇らしい気持ちで胸がいっぱいになった。その後2人目のお客様が現れ、リピーターさんも現れた。どの方も素晴らしい口コミを書いてくださったので、それが呼び水となったのか、少しずつ少しずつお客様が増えていき、現在に至っている。



    僕はこっそり、呼んでくださったお客様に番号を振っているのだが、その数も58番にまでなった。



    とうとうおニャン子クラブの総数を超えてしまった。



    (自分の会員番号を知りたい霜月ガールズの方、聞いてくださればお答えします♪)



     



    あの5ヶ月間の暗黒期を思えば、今の状況は天国のように思えてくる。ここまで支えてくださったお客様やお店の方、講師の先生方には感謝してもしきれない。本当にありがとうございました。



     



     



    ただ、この暗黒期に抱いた気持ちも僕は忘れずにいたい。あの焦燥と絶望の日々こそ、僕のセラピスト活動の原点なのだから。



     



    今、集客に悩んでいる方もたくさんいらっしゃると思いますが、皆さんを必要としている方は必ずいらっしゃいます。断言します。



    それも一人や二人ではなく、もっとたくさんの方が。



    お客様の中には、利用を検討してから利用に至るまで半年~1年悩んだという方も多数いらっしゃいます。



    そしてお客様は、僕らの想像以上に、僕らのプロフィールや日記・ポストを読み込んでくださっています。



    なので、焦らず腐らず、ご自分のことを発信し続けていってほしいです。



    すぐに結果が出ないこともあるかと思います。



    でも、僕のような超遅咲きなケースもありますので。



     



    長々とすみません。



    最後まで読んでくださりありがとうございました!






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