ウチの満が退店します。
ほぼ同期だと思ってたんで寂しいっすね。
時は戻って
2021年3月、思い出話。
サントに入ったばかりの俺は
宣材写真を撮るために
品川プリンスに呼び出された。
都会の光を乱反射させる雨の中
怪しく光るホテルが魅力的に見えたのを
今だに覚えている。
今になって正直言えば
まだこの業界の事を
「本当は存在しないんじゃないか?」
なんてまだ思ってた。
20代の時に出会った
アムウェイの誘いを思い出した。
本当にアレは怪しかった。
キラキラしたように見せてるが
実は皆んな目がよどんでいたなー、
なんて思っていたら
もう部屋の前。
ドアが開くとソコには
目が澄み切った男がいた。
満だ。
どうやら満はカメラ持参らしい
上手いらしい
うん上手かった。
1番最初の写真は
品川の夜景をバックに
椅子に偉そうに座る俺。
顔を出せないから脚を長めに見せて。
俺もカメラ使えるから
満を撮ったけど、
そのパネルはスグに変わってた。
ごめんよ笑
実を言うと
満の方が少し先輩で
俺の方が後なんだけど
勝手に満君から満って呼んでた
その位に親しみやすい性格なんだよね。
無礼ですまん。
そんなこんなで日が経って
「渋谷でお茶しよう」
ってなった。
タワレコ近くのタコス屋で。
なにやら
「DMが向いてない」
相談だった。
気持ちはわかる。
「日記も向いてない」
実に、満らしい相談。
「じゃあ、写真上げまくれば?」
正直それしか思い浮かばない。
多分、代表も運営も同じ気持ちだったとは思う。
だって俺と会うのに
リュックにレンズ3本も入ってるし。
そんなこんなで結局カメラ技術も上がって
売れていった。
それ以降も写真を撮ってくれてる。
今回のもそう。
アレは偶然の産物ではあるけども
俺と満が生み出した共同作品だと思ってる。
「写真」をやってると思うのが
顔とか環境とかじゃなくて
モデルとカメラマンの
息が合わないと
いい写真って撮れない。
その息を合わすのが上手い。
その辺の距離感が絶妙なタイプだから
次のお店で裏方をやっても
上手くいくんだろうな。
まあ何処かの怪盗とは違って
仲良しの方舟だしスグ会えるから
また写真撮ってよ。
じゃあ、またね。
麗
麗の写メ日記
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またね、満。麗