こんばんは!
今回の日記は二章目になるので、ぜひこの日記から開いてしまったという方は一つ前の日記から読み始めることをお勧めします!
では、いきますね。
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第二章
女性とセラピストとの「分人」とその喪失
一章では、平野啓一郎さんが主張する「分人」についての簡略的な説明をしました。
それを踏まえて先に進みます。
先に、僕は我々は無意識に社会、共同体において、「分人」を切り替える。その際に対話をしている他人に影響されるとも。
個人を構成する複数の分人。その中でもやはり、自分の好きな分人、あまり好きではない分人がいます。
当然好きな分人は個人の占める割合が増えていきます。
例えば、推しているセラピストさんの前で現れるあなたの分人はおそらく、あなたの好きな分人であると言えます。
言い換えると、
「あなたと一緒にいる時の私が好き」状態な訳です。
しかし、その分人。
その分人を作ったセラピストさんが引退したりもう会えなくなるとどうなるでしょう。
消えてなくなります。
それが、好きピがいなくなった時に感じるあの虚無感の正体とも言えます。
そのセラピストのことが好きであればあるほど、彼との分人はあなたの中で占める割合が大きく、それが消えた時のダメージも大きいです。
ではそれを乗り越えるにはどうしたらいいのでしょうか。
その答えは一つしかありません。
他の分人を好きになり、その割合を徐々に増やしていき、ぽっかり空いた好きピとの分人を埋めていくしかないのです。
そこで他のセラピストと会うのもよし、
趣味に没頭するのもよし、
友達と朝までワインでふらふらになるのもよし、
とにかく、好きピとの分人は元には戻らないんです。
もしこれを最後まで読んでくれた君が
過去に大事な分人を失った経験があり、今もそれを引きずっているなら僕はそれをゆっくり埋まれば良いなと心から願っています。
それが僕との分人と限らずね。
おしまい。
柚香の写メ日記
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「大好きな人ともう会えなくなった君へ」 分人の消滅とその再生について ②柚香