【「大好きな人ともう会えなくなった君へ」 分人の消滅とその再生について ①】- 柚香(santuario)東京/性感マッサージ

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柚香の写メ日記

  • 「大好きな人ともう会えなくなった君へ」 分人の消滅とその再生について ①
    柚香
    「大好きな人ともう会えなくなった君へ」 分人の消滅とその再生について ①

    僕の博愛する、哲学者であり、小説家の平野啓一郎という方がいらっしゃいます。彼の著作の中で面白いテクストを見つけたので今日はそれを紹介します。そして、またその考えを我々のいる世界、女性用風俗の世界にまで落とし込みその中でもとりわけ「大好きだった人とお別れした人」に向けて今回の日記は書いていきます。

    少々長めの文章になる事が予想されるため、今回は2章構成でやらせていただきます。

    1章では、平野さんの主題、「分人」について理解する。

    2章では、その「分人」が女性とセラピストさんとの間でどのようにして働くか、そしてまた、辛い別れをした時にそれをどのように乗り越えていくか。

    以上の構成で進めていくのでよろしくお願いします。

    では早速、

    ______________________________________

    第1章 「分人」とはなにか。

    現代に生きる我々は、日々いろんな環境に身を置きます。
    そして、無意識的にそのキャラを使い分けます。

    例えば、家庭での自分、職場での自分、友達とのの自分、恋人との自分、そしてセラピストとの自分。
    21世紀、個人が属するコミュニティはインターネットの発達に伴い、リアルだけにとどまらず、バーチャルな世界にも広がりました。
    したがってこのキャラの数も必然的に増え、今では平均して11人のキャラが自分の中にいるのです。

    平野さんはそのすべてのキャラの総体が「個人」であり、「自分」というのです。

    そして、そのキャラのことを彼は「分人」と呼びます。

    この分人の厄介なところはここからであります。

    先に僕は、我々はその分人(キャラ)を無意識的に一緒にいる人によって切り替えると書きましたが、その出現頻度や個人を占める割合はその相手が自分にとって重要か、好きかどうかなどによって決まります。

    ここまでではイマイチイメージが掴めないと思うので、僕がよく人に話す時、よく使う例をあげます。

    ハウルの動く城は見た事がありますか?
    ハウルやソフィーが住むカルシファーの魔法の城には、出口を変えられる扉があります。その扉の上には四つの色のダイヤルがあり、ドアノブを横に捻るとその色が黒から赤のように切り替わり扉の外の世界も切り替わるのです。

    このように、我々人間もその色のように対人関係によって自己を切り替えて、その色の割合も相手との関係性に依拠するという事です。

    では第二章ではこの続き、
    この「分人」がセラピストとの間でどのように働くかについて書いていきます。




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