霜月と申します。
広大なネットの海を眺めていると、断崖絶壁や高層ビルの屋上など、危険な場所で自撮り画像を撮影する怖いもの知らずの方が、世界中にたくさんいらっしゃいますよね。
もしも、そうした危険な場所での自撮り画像コンテストがあったなら、日本代表に是非とも推薦したいのが、名著『超芸術トマソン』の表紙を飾るこの写真。
1981年。再開発中の麻布谷町。
廃業した銭湯のエントツに果敢によじ登り、
一脚&魚眼レンズ&セルフタイマーで命がけの自撮り撮影。
(ま、当時は自撮りなんて言葉はなかったのですが)
勿論命綱などは無し。
掴まる場所も無し。
エントツのてっぺんだから、あの狭い幅に立つだけで大変だったことでしょう。
一脚に取り付けた一眼レフカメラで自撮りするためには思いっきり手を伸ばさないとならないのですが、当時のカメラは重量があり片手で持ち上げるだけでも身体への負担は大きかったと思います。高い場所ゆえ強風も吹いていただろうに、もしバランス崩したらと思うと想像するだけで恐ろしい。少しでも身体をのけぞったら、そのまま真っ逆さまですよ
もう偉業という他ない。
撮影したのは若き日の飯村昭彦氏(写真家)
表情のどこにも恐怖感ってものがない。
そこがまたオソロシイ
撮影が終わって、いざ地上に戻ろうという時、
まずどんな姿勢になるのだろう?
そーっとしゃがんで、ハシゴを掴んで、足を下ろしていくのかなあ
セルフタイマーは、いつセットするのだろう?頂上だよなあ、やっぱり
色々、疑問が湧いてくるなあ。
メイキング映像も見てみたくなるなあ☺️
あるはずないけど。
ちなみに撮影場所は現在のアークヒルズがある辺り。
麻布谷町という地名は住居表示が整備されたことにより地図からは消えてしまいましたが、首都高の谷町JCTとして、今も名を残していますね☺️
付近の飯倉や高樹町も同様ですよね。
霜月の写メ日記
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閲覧注意!かも霜月