私をその気にさせた【マッサージモデル】という選択肢

私をその気にさせた【マッサージモデル】という選択肢

女性向け風俗店が今一番求めているのは何か。

それは性感マッサージの練習台になってくれるモデルの女性だ。

取材に行った先や遊びにいったお店などで(私は太客ではないから)、蘭さん、うちの店のモデルやってみません?とか、誰かいい女の子紹介してほしいんだけど・・・と問い合わせが絶えない。モデルとして勧誘されるのだ。

新人セラピストの筆おろしのごとく、講師役のスタッフと3人でホテルに入り、3P講習するのだ。

3Pと聞いて真っ先に頭に浮かぶのが男女が戯れ本能赴くままに求め合いプレイに明け暮れる姿を想像しそうだが実際は違う。その店の講習スタイルにそって、丁寧に接客マナーやマッサージ技術を女性が体を貸し行うわけだ。私はちゃっかりその、モデル業もやっており、これまでに15名ほど現場に送り出してきた。

今は笑い話となるが、ある時新人セラピストに完全に私がほれ込んでしまい、その後の講習も儘ならなくなるという事が起きた。それだけ勢いがあり、心引っ張られる存在感あるセラピストがいた。

A君はデビューほどなくしてすぐにナンバーワンになったのだ。彼なりにマッサージを独学で学ぼうという姿勢や、オイルの工夫、とにかく文句のつけようのないルックスもあったけれど、人を引き込む力に私の心はかなり引っ張られた。

A君は実は女性経験が少なく、性欲も溜まっていて、ナイショで私と会おうとけしかけて来た。私も、悪い気せず言い寄られるまま断る理由もないから、お店にナイショにしとくか・・・とシラを切るつもりだったが、どこかでオーナーを裏切ることになると葛藤していると「そんなモデルはいらないよ」とバッサリ切り捨てられてしまったのだった。

調子に乗った私がバカだった。以来、しばらくモデルの仕事を干されて、このまま単なるヤリマンのレッテルを貼られているようで納得がいかなかった私は、汚名挽回のごとく、他店のモニターをしたり、マッサージ教室に通ったり、最後の最後はメンズエステで働いてみたりと、とにかく迷走し続けた。端から見たらとっても痛い女であるけれど、私なりの確固とした信念があったから出来たのだ。

いくばくかの謝礼を貰えて、エッチもできて、おいしい仕事に聞こえるマッサージモデル。モデルなりの悩みもある。お客さんではないから純粋に楽しめない。デビュー前の経験もない人の施術を受けるには愛と寛容さが求められる。

当然、体のケアも怠れない。とはいえ、誰よりもいち早く新人さんのお相手を出来、機会があれば数か月後指名して成長過程を確かめることができるという利点もあるし、何度もその店の講習を受けていれば、自分にもマッサージスキルが身につき無駄にはならない。セラピストしての活躍のチャンスも含んでいる。

この記事を書いたライター

kaikannews

KaikanNews編集部

kaikan_news

オススメ記事