昨年見た映画「春の画 SHUNGA」に、忘れられないエピソードがある。
https://goetheweb.jp/lifestyle/art/20231205-artshopping40
現代芸術家の横尾忠則氏のお母様(横尾氏との血のつながりはない)が74歳で亡くなられたとき、胴巻きから4枚の春画が出てきたという。
彼女は、死ぬ間際までその春画を肌身離さず持っていたわけだ。
彼女がどんな思いでその春画を持っていたかは分からない。
でも、年齢も何も関係なく、ずっと性が描かれた絵を持っていた…というのは、とても象徴的な出来事のように思う。
人は、一次成長から死ぬまで、ずっと性とともに有る。
それがいい、悪いではなく、人とはそういう生き物なんだと思う。