人間が愛を感じる時
そのうちの1つは、自分が誰かを愛した時です。
ストレスを感じている他者に援助的な行動をとったとき、私たちは多幸感が得られるホルモンであるオキシトシンが分泌されます。
オキシトシンは抱擁ホルモンとも呼ばれ、母親が授乳を行った時に分泌されるなど、愛情との深い関わりがあることが分かっています。
そして、最近の研究ではオキシトシンの分泌により、ストレス耐性が上がることが明らかとなっています。
「情けは人の為ならず」という言葉にあるように、人に優しくしたり、人を愛したりする行動は、巡り巡って自分すらも愛することに繋がるのですね。
~余談~
本来はここで終わるはずですが、オキシトシンのちょっと面白い話をご紹介します。
実は、オキシトシンは攻撃性とも関係があることが明らかとなっているのです(!)
「愛情と密接に関係があり、多幸感が上がるのに何故……?」と思いますよね(僕もそうでした笑)。
ある研究によると、授乳が終わり、オキシトシンが分泌された母親は、授乳を行っていないときに比べて他者への攻撃性が高まることが明らかとなったのです!
この研究から、オキシトシンは特定の誰か(母親であれば赤ちゃん)との愛情的な繋がりが強くなる一方で、それ以外の他者への攻撃性を高めることにより
自分の愛する者を守る役割があるのではないかと考えられています。
今後もオキシトシンに関する興味深い研究が出てきそうですね〇