陰毛って鷲掴みにして引っ張ると結構抜けるじゃないですか。
みんなもあると思うけどそれを撒き散らすのがブームだった時代がおれにもあってね。
大学のメンバーでスキー旅行に行った時の話し。
昼間はガッツリ滑り倒して、夜は宴会。
まぁ普通の流れだよね。
布団を広げてその上で飲み食い遊び、眠くなったら寝ると言う最高の環境。
みんなでワイワイだべりながらその時は大富豪で大盛り上がりだった。
ある回で1番にあがり大富豪の地位が確定したおれは、貧民諸君が低レベルな戦いをしている間しばらく時間があったためトイレに向かう。
でも、ただこのテンションの中でスマートにトイレに向かってもつまらないだろう。
そう思ったおれは、ここは一つ大富豪として振る舞っておいてやろうと思ったわけである。
「貧民諸君、足元ばかり這ってないでたまには空も仰ぎ見なさい」
そうたからかに言い放ちながら自分の陰毛を鷲掴みにし、花咲か爺さんよろしく、ちぢれ毛たちをみんなの頭にばら撒いてあげた。
おれの言葉に上を向いていた貧民諸君はところどころに暴言を吐いていた。
「暴君が陰毛ばら撒いてるぞ!!」
「ふざけんな!!し◯!!」
「天パの髪の毛と見分けがつかないから陰毛だけはやめてくれぇ〜!!」
口々に暴言を吐く貧民ども。
大富豪様に対してけしからんやつらめ。
バフバフと頭を払い毛を振り落とす群衆。
そこでノッポがハッと何かに気がついた。
「待て!みんな払うな!!おれの布団の上だ!!」
時すでに遅し、みんな払い終わってゲーム再開ムード。
そんな珍事件もすっかり忘れてみんな寝に入るわけだが、いち早くすやすやと幸せそうに寝ていたのはノッポだった。
おれのちぢれ毛に埋もれながらね。
可愛い寝顔だなぁ。
あ〜、愛くるしいw
翌朝
ほっぺたにちぢれ毛を付けたノッポの「おはよう」の破壊力は半端なかった。
今やパイパンと化したおれにはできない素敵エピソード。
懐かしいなぁ、あな、青春時代( ̄▽ ̄)
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