小鳥を飼う時は
逃げないように
風切羽を切って
飛べなくする。
残酷なのか
愛故なのか
そんな
残酷な愛で
寵愛したい。
飛んで何処かで迷い苦しむのなら
いっそ羽根を切って
籠の中で愛された方が幸せだろうに。
子どもの頃に見たインコは
風切羽を切られていた。
初めて聞いた時は
人間のエゴと残酷さに
驚きを隠せなかった。
そこまでして飼いたいのか
インコは飼って欲しいと言ったのか。
今ならわかる
そこまでしても飼いたい。
インコもそれを求めてる。
少なくともこれは
愛故の行動なのだから。
そんな寵愛を元に
泥の様に甘やかし
風切羽を切り落とし
他所じゃ飛べなくしてやる。
此れを愛と呼ばずして
何と呼ぶか教えてくれ。
自由に大空を舞う以上に
籠の中には愛が溢れてる。
自由な孤独か
不自由な愛か
選択肢は無い。
俺の籠で
愛されろ。
麗
麗の写メ日記
-
籠中の鳥麗
