か細くも脳に響く吐息は
私の理性を吹き飛ばす。
「風速3センチメートル」
紙切れも飛ばない
弱く生暖かい
その吐息は
私の細い1本の髪を
3センチほど
耳の後ろに揺らす程度
何の力もない風に
私の理性は何処か遠くに
飛んでいってしまう。
「おかしくなりそう」
自分で言うのも
可笑しいくらいに
本能を剥き出しにされた
台詞が溢れてくる。
そんな私を横目に
貴方はどこ吹く風だけど。
ワザとする吐息も
本気で息を荒くした後の深呼吸も
私にとっては台風みたいなもので
どれだけ堅牢に固めていても
無駄なのでしょう。
アナタの腕の中で吹く「微風」は
私を「私」に変えさせる。
「解放区」
そこで吹く風の強さは
「風速3センチメートル」
麗
麗の写メ日記
-
『 3 』 ー麗と響の往復書簡ー♯3麗