【【santuarioトラベルキャンペーン】】- 永士(santuario)東京/性感マッサージ

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永士の写メ日記

  • 【santuarioトラベルキャンペーン】
    永士
    【santuarioトラベルキャンペーン】

    ぼんやり目を開くと
    白一色の室内に差し込む光が反射して
    起きたばかりなのに気が遠くなりそうになる。

    部屋に吹き込む温かい風に運ばれた潮の香りが
    まだまどろみにくるまったままの僕の鼻を触っていく。

    上半身を起こして光が入ってくる先を見ると
    アールが効いた玄関の向こうに君が立っているのが見える。
    真っ白の塀に両腕を置いて身体を預けながら海を眺めている。





    「ここ良くない?」
    君からメッセージが届いたのは約2ヶ月前。

    リンクを開いてみると
    海沿いに建っているその大きな建物自体が
    どこかの外国の街並みを再現したようなホテルだった。
    建物のほとんどの壁が白くて土っぽい質感で
    いかにも非日常を感じられそうだ。

    僕たちは夏に行く一泊の旅行の計画を立てていた。

    「朝陽が綺麗みたいだからここにしよう」
    君の鶴の一声で決定。

    僕が候補に見繕っておいた3件は
    日の目を見ることなく次回以降に持ち越しになった。
    それはそれでいい。

    当日までの2ヶ月は
    何時にレンタカーを借りるだの
    ホテルまでの道中でこの蕎麦屋に寄りたいだの
    花火は絶対買って夜しようだの
    ディナーはついてるけど酒を買い込んで部屋で呑もうだの
    準備してる時間が一番楽しいと言ったりするけど
    たしかにその説はあながち間違ってない。

    もちろんそんな説は当日になってすぐに覆される。
    まずは一人でレンタカーを借りる。
    なんだかもう楽しい。
    もう覆された。
    そりゃ当日のワクワクに勝てるわけがない。

    そして段取り良く動く為に
    蕎麦屋、酒と花火を買えそうなホテル付近のスーパー、
    泊まるホテルをナビの目的地履歴に入れてから
    君との待ち合わせ場所に向かう。

    合流した君は普段の街中のデートでは着ない
    少し南国テイストの入った装いで
    それを見た僕は君に内緒で期待に胸を膨らませた。

    君との非日常に勝るものなんてないわけで
    合流して早々、
    明日にはこの時間が終わることの寂しさを考えてしまう。
    自分の悪いところだ。
    と自戒して目いっぱい楽しもうと、海に向かうということで
    加山雄三の「海 その愛」をBluetoothでかけて
    君から顰蹙を買う。
    それもまた楽しい。

    ホテルは異国情緒が溢れていた。
    否が応にもテンションが上がってしまう。
    部屋の設えにテンションMAXな君が眩しい。

    地の物を使ったディナーを食べて
    線香花火をどっちが長くもたせられるかベタなことをして
    買ってきておいた冷酒を注ぎ合い
    そのあとはチョメチョメ。

    「朝陽見ようね」
    「起きれるかな」





    今、君は海の向こうから昇ってきた朝陽を眺めている。
    起きられなかった。
    いや、ぎり間に合ったか。

    朝陽を眺める君の横にしれっと並んで
    昇ってくる朝陽を眺めながら、
    日の目を見てない3件にも
    いつか日の目を見させてあげたいなと思った。



    santuario大阪 永士




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