PKって独特の雰囲気があります。
僕は小・中・高サッカー部だったので何度もあの雰囲気と緊張感を味わいました。
ボールを置いて相手キーパーと対峙した瞬間、会場にいる選手や監督、保護者や応援しに来てくれてる人たちの視線を一気に集めることになります。
その状況でボールを正確に蹴らなければなりません。
僕は中2のときに地区大会の決勝でPKを外したことがあります。
ゴールの隅を狙いすぎてボールがポストに弾かれてしまい、それによってチームは負けてしまいました。
キャプテンがPKを外して優勝を逃したわけです。
あのときのショックはなかなか忘れられません。
ボールがポストに弾かれたときのパーンという音も覚えています。
試合後、僕は言葉を発すると今にも泣いてしまいそうだったので、ひたすら黙っていました。
しかし僕はキャプテンとして選手全員を整列させて、応援してくれた保護者の方々にお礼を言わなければなりません。
必死に声を振り絞って「ありがとうございました!」と声に出した瞬間、涙が溢れ出ました。
ワールドカップと言う大舞台で、PKを蹴るという重圧感は計り知れません。
日本代表にとって勝てば史上初のベスト8で、日本中の期待を背負っています。
スタジアムでは数万人のサポーターが固唾を呑んで見つめています。
何十台ものカメラで、選手の表情は世界中に中継されています。
普通の人間はその状況で冷静になれるわけがありません。
PKのキッカーとして立候補した選手は本当に凄いです。
その姿勢とメンタリティから学べることはたくさんあると感じました。
写真は小5の私。
ウエストラインが高いですね。