ドッキリ体験~年代別カップルウォッチング~

ドッキリ体験~年代別カップルウォッチング~
目次

1. 消えたバカップル
2. 新宿にて
3. 池袋にて

消えたバカップル

ひと昔前“バカップル”という言葉が流行していて、街中どこもかしこも目を覆いたくなるような男女のおバカなカップルで溢れていたと記憶している。

例えば駅の改札前でブチュ~、エスカレーターでもイチャイチャ、満員電車においては混んでいるのを良いコトに密着、彼氏は彼女を必死にガードしつつ、手は際どい所をナデナデ・・・
そのままどこかでエッチが始まってしまうのでは?ってくらいのイチャつきぶりに覚えはないだろうか。

自身もバカップルしていた頃、「いい加減にしろ!」と中年男性に傘で背中をド突かれた経験がある。
目を覆うような、暑苦しいカップルは消えたのか。
若者の恋愛離れなどによる影響もあるのだろうか。

街へ出てカップルウォッチングを試みた。


新宿にて

20代女と30代男会社員と思われるふたり・平日夜の新宿定食屋で隣のカップルが手を取り合い、見つめあっていた。
すでに食事を終えて、下膳されている。
テーブルの上で手を握り合い、どこへ行こうかと思案中の様子。
時折彼氏が、彼女の手にキスをし、あつーい視線を送っている。
私は面白くてジロジロ見ていたが完全にふたりの世界に入りこんでいて、私の姿も目に入らないようだった。

彼氏「ここでイチャイチャしててもアレだね。」
彼女「うん・・・。」
彼氏「行こうか。」
と彼女の耳元にキスをし立ち上がる。
二人はまるで磁石ようにピッタリ寄り添い店を出て行った。

二人がどういう出会いで、何回目のデートか知らないが、おそらくベッドイン確定・・・というくらい、浮かれていた模様。
こちらは不快な感じはうけず、むしろ応援したくなった。
春の陽気も手伝って、アツアツな夜であったにちがいない。


池袋にて

40代職業不詳の男女 不倫?出会い系? 平日昼下がりの池袋。
池袋西口、流行りのカフェではなく、昭和の香りが漂うレトロな喫茶店。
あまり若いお客もいない。ちょっとコワそうなお兄さんやシニア層の御用達といったところ。
こういう所なら、面白そうなカップルに出会えそう、と思っていたら、真剣に話し込んでいる男女を発見した。
私はすかさずその近くに陣取る。
ふたりとも周りを警戒しているのか、聞かれたくない会話なのか・・・声が非常に小さい。
店員を呼び、2杯目のドリンクを注文していた。
顔立ちの整ったイケてる男性と、ロングヘアーの不思議な雰囲気の女性。
どちらも推定40代。
会話があまり聞こえてこないけど、かすかに「この間は」と聞こえる。
会うのは初めてではなさそうだが、知り合って日は浅そう。

男「時間は大丈夫?」
女「はい、子供も預けてきたから。○○さん、この後は?」
男「特に何も・・・今度またゆっくりね、この間みたく・・・」
女「あの・・・今日はダメなの?」

ものすごくウットリした目で女性が男性を見つめて誘惑していた。
意外な女性の誘いに、男性は照れながらも微笑み返していた。
のぞき見している私の顔まで赤くなりそうな位、女性は色っぽい表情で男性を誘っていたのだった。
しかも、子供は預けてきたって何・・・?!

女「ダメですか?もう、アタシそういうつもりになってる。」
男「いやうれしいよ、俺もそういうつもり。」

前回のベッドの相性が、余程良かったのかもしれないと思われる発言も聞き取れ、
その場に居続けるとおかしくなりそうで、私は会計を済まし店から出た。

頭を冷やそうと周辺を歩いてから、駅へ向かおうとした。
するとあのカップルが、ホテル街を目指し歩いていた。
遠慮がちに肩を並べて歩いていたのに、女の方からスルっと自然に男の腕に手を絡ませていた。
大人しそうな女性があんなに積極的に男性を誘惑するなんて・・・。

人は見かけによらない。いや、男性の方が一枚上手だったのか、女性の気分を害することなく、スマートにエスコートしているのだ。
求め合うオトコとオンナは面白い。

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KaikanNews編集部

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