
貴女は風俗に何を求めるのか
女性向け風俗を知る入口は掲示板、女性向け風俗の情報ポータルサイト、知人の紹介など実にさまざまだ。そこから実際にサービスを利用するまでの勇気はどれほどのものだろうか。
背中を押してくれるのは、よほど信頼の置ける友達か自分自身がどうしても叶えたい確固とした「目的」が存在しているのかもしれない。
著者の物も含めて実際耳にした目的は、おおよそ以下のものだった。
SMプレイのような高度かつ信頼性を重視するプレイ
一般では体験できない非日常なプレイ
性開発の手助けをして欲しい
彼氏にべったり甘える恋人達のような時間を過ごしたい
純粋にマッサージをイケメンにやって欲しい
何もしなくても良いから慰めて欲しい
上から3つ目までは、想像していた。4つ目は出張ホストでもまかなえそうだが……
デートコースをお願いし、そこから気分が盛り上がって性感に延長…と言う流れも決して少なくないらしい。
性感無しで純粋にイケメンから施術を受けられるサービスも存在してはいるが、店舗数はさほど多くなかったと思う。指圧はあっても「オイルトリートメント」となるとなかなか探しづらいのではないだろうか。
…と、口実をつけてみたものの、結局その先を期待してしまうのかもしれない。
「慰めて欲しい」は、最初からデートコースのみ利用する場合と、最初は「性感的な何か」を求めてサービスを利用し始めるのだが、回数を増やすことで徐々に性感マッサージを減らして心を満たす目的にシフトチェンジしていくパターンとで大まかに分かれる。
日々仕事や家事に追われて気がつけば余暇生活の充実も、女性としてのたしなみも後手に回して駆け抜けてきてしまった。
今から出会いを求め、意中の相手を見つけてから駆け引きをして恋愛を成就させ…という手順がもはやもどかしい!
方にはうってつけだと思われる。何しろ「恋愛風」からのスタートだ。すでに相手は自分を好き「風」から始めてくれる。
効率的…と書くと聞こえは悪いが、「恋愛のエンディングから始められる」非日常が味わえる。
その分心に歪みが生じてしまうことは避けられない。順番が逆なのだ。
まず、相手の本名を知らない。
家族も、仕事も、休日何をしているのかさえ。
それは客側も同様だ。もちろん自分から明かすことは避けた方が今後長く安全に楽しめる。
限られた空間の中、限られた時間の中で
あくまでも「目的を達成している自分」を堪能しているという事実を認めれば、楽しく過ごせる。