僕は読書が趣味なのだけど、この習慣を長く続けていると、ある人の言論に長く触れることもある。
ほどんどの作家さんは鋭い論点を持ち続けていて、歳を重ねても瑞々しさを保ち続けているのだけど…
中には、「X年前は頃はまともだったのに」という方もおられる。
少々汚い言い方をすると、いわゆる「老害」となってしまった方々。
かつてはすばらしい言論人だっただけに、残念さはひとしおだ。
でも、どうしてそうなってしまったんだろう?もちろん、それは人によって様々なんだろうけど…
思い当たる人を1人ずつ思い浮かべてみると、代替こんなところなんじゃないかと思う。
・思想が先鋭化しすぎて、現実との乖離があまりに大きくなってしまった
・まじめすぎたがゆえに、変わらない現実に対処しきれなくなった
・学習する=自ら変化しようとする意志がなくなった
対して、私の尊敬する方々というのは、あまり年齢は関係なく、こんな感じ。
・自分の思想や理論の限界をよく知っており、絶対視していない
・どこかユーモアがあり、楽観的なところがある
・自らの変化や非を認めることをいとわない
でも結局のところ、最後のことが一番大事で、1つどころに留まらず、変化し続けることが、瑞々しさとしなやかさを保つ秘訣なんだろう。
僕も、女風の仕事はまだまだ新参者。
だけど、もう1つの仕事は中堅どころになってきた。
いつも若手の話を聞いてばかりではないが、若い人に率先して自分が変わろうとしていれば、老害化は避けられるのかな、とも思う。