こう見えてアタクシ学生時代ボランティア(児童福祉系)に勤しんでいた訳ですよ。
そんな中、友人の美術の先生に「今度うちの養護学校でイベントあるから良かったら手伝ってくれない?」と。
僕は二つ返事で応え当日を迎えると、学校を上げてのもので保護者の方も見に来るタイプのやつでした。
果たしてハプバー勤務終わりの僕が居て相応しいのかどうか…
絵画・調理・スポーツのグループに分かれていて僕は事前に調理グループに入ることが分かっていたのですが、スポーツの内容がサッカー。
こう見えてアタクシサッカーを嗜んでおりましたゆえ急遽スポーツグループに編入することに。
事前に言ってくれていたおかげでね?僕の出で立ちはジーパンにブーツっぽい靴なわけですよ。
えぇもちろん「あ。この格好でも大丈夫です!問題ありません!」って言いました。
チーム分けが終わった後、一人のお母さんが子供の手を連れて僕に相談をしてきました。
「この子生まれたのがオーストラリアで普段の会話が英語なんです。簡単でもいいので英語でコミュニケーションを取って頂ければ…」
当時NOと言えない人間だったのと、なんとかなるさという楽観主義者だったので「分かりました!僕ほんと下手くそですけど大丈夫ですか?」と胸を叩いて俺に任せておけとばかりに…とは行きませんでしたが引き受けることに。
というわけで中学生くらいの少し知的な雰囲気が漂う帰国子女と急遽バディを組むことに。
他の子たちともコミュニケーションはもちろん取りますが、試合中以外は基本的にこの子と手を繋ぎながら過ごしました。
無い頭振り絞って「これからサッカーするよ!一緒に楽しもうね!」って伝えると彼は「OK!」「soccer!」と楽しそうに応えてくれました。
そして僕はこれを境に気付くのです。
彼は僕に対して積極的に話しかけてくれるのですがその内容が「water」「restroom」「ground」「ball」と全て単語で語り掛けてくることに!
これに気付いた時正直僕は「勝った」と思いましたね。
単語ならイケるぞと。笑
でも今になって振り返ってみると、きっと彼は僕の言語レベルに合わせて話してくれたんだと思います…笑
特段何もトラブルも無くつつがなく楽しく行っていたのですが、僕はプレイ中キーパーをやったり、それ以外のポジションでもパスを回したり要所要所で切り込むけど決定打は他の子に打たせたりと自分でいうのもなんですが上手く立ち回っていたんですよ。
そしたら職員の方から「瑞希さん!手加減いらないんで本気でやっちゃってください!」と。
「(え?ほんとにいいの?)」と思いながらよく漫画で見る”手加減をしていては失礼に当たる。私も全力をもってお相手いたそう”を思い出し「大人シュー!」とか言いながら本気でシュートを打ったり、ドリブル上手い子にがっつりディフェンスをしたりと後半大人げないプレイを繰り広げました。笑
終わった後は汗でジーパンがピチピチに張り付き気持ち悪かったのですが、みんなが楽しそうに後片付けをする姿を見て参加してよかったなと。
バディを組んだ彼をお母さんのもとへ連れて行き「bye bye」と挨拶を交わし、改めて楽しかったなと。
ただサッカーをして遊んだ瑞希青年はひとりごちるのでした。