【多摩市で野宿してきた話(中編)】- なお(SPA White)東京/愛知/大阪/性感マッサージ

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なおの写メ日記

  • 多摩市で野宿してきた話(中編)
    なお
    多摩市で野宿してきた話(中編)


     


    さて、目的地である丘の上の公園に到着してからはベンチにテントマットと枕を置いて、お酒を飲みながら本を読んだりしていた。



     


    本筋とは関係ないけど、最近の公共施設に設置してあるベンチって真ん中に肘掛みたいなのが付いてるのが多いじゃないですか。アレって多分ホームレス対策ですよね。別にベンチで寝たって良いじゃねぇかと思うんですけど、生きずらい世の中になりましたね。



     


    閑話休題



     


    暫くそんな感じで時間を過ごしていたのだが、夏の終わりという事もあってか、公園の中には心地良い鈴虫なぞの声が響いていた。横になりながら何の気なしに虫達の声に耳を傾け、丘の上から見える駅前の夜景を眺めていると、以前から頭の片隅にあった考えが再び飛来してきた。



     


    この事は時々ではあるけど友人等に打ち明けている話で、あんまり同意されない内容だけれど、やっぱり俺は「世間的な事物から遠ざかった所で生活をしたい」のだ。



     


    一般的にそのような生活様式は「隠居」や「リタイヤ」等々と言われるのだろうが、兎に角そうなのだ。ちなみに、「世間」ではなく「世間的」という表現を使っているのは、「世間」の定義が曖昧で難しいので、ボカしているだけだ。悪しからず。



     


    端的に言うと、イデオロギー闘争とか、それに付随する覇権争いみたいなのが面倒くさいのだ。遥か昔からそうなのだと思うけれど、政治も経済も宗教もジェンダーに基づくアレコレも色々な軋轢や乗り越えが存在しているのはまぁ分かる。分かるし、その淘汰の結果、より良い社会に変容していくかもしれない可能性がある事も理解している。



     


    ただ、単純にその軋轢や乗り越えに付随する先鋭化した主張や事実に基づかない感情論が非常に苦手なのだ。どうしても不毛だと思ってしまう。



     


    こう云う事を書くと、「君、それは違うよ。そう云った有象無象の事象を包摂した結果として社会がアップデートされていくんだよ。その態度は一寸無責任なんじゃないのかなァ」的な反論を多方面からされる。それに対しては「ホントすみません」としか言えないのだが、個人的にどうしてもダメなのだ。



     


    前提として、社会は多様で皆が生きやすくなるべきと思うし、世界の幸福量はいつも最大であるべきと思っている。そして議論をするのも嫌いではない。



     


    だが、個人的に社会に対してどうのこうのしたいと云う欲求が余り湧いてこないし、どうしても一歩引いた所に居たいと思ってしまう。



     


    「なんで?」とか「冷めてるよね」と問われても「そう思ってしまうから」としか言えないのだけど、兎にも角にもそうなのだ。



     


    しかしここで難しいのが、世間は嫌いだけど人間は好きという点だと思う。今までこんな論を展開しておきながら矛盾してるかもしれないが俺は人間が好きなのだ。そもそも人間が嫌いだったらあえて風俗業で働く選択はしないだろう。



     


    正直言って対面でコミュニケーションを取って嫌になった人が全然いない。ほぼ皆んな大好きだ。そこは恵まれてると思う。だけど世間は嫌いだ。徒党を組んだ人間は特に面倒くさい。



     


    こんな捻れた論を展開する自分もまたどうしようもなく人間だと思う。それは自覚している。



     


    自覚はしているので、ゆくゆくはシャルル・ボードレールや坂口安吾も羨むような人工楽園を創造して華麗なるデカダンス生活でも送りたいと思っている。



     


    いずこへ。



     

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