ヒッチハイク開始から約30分で首尾良く1台目が捕まり、「いやー、人生初のヒッチハイクだったので乗せてもらえるかどうか不安だったんですよねー」なんて事を言いながらミニクーパーに乗り込んだ。
乗せてくれたのは40代半ばくらいの優しそうな男性で、都内での用事を済ませて神奈川県まで帰る途中との事だった。
彼は学生の頃に旅行サークルに入っていて、自身でもヒッチ経験があるから乗せてくれた事や、俺が風俗店の大阪出張企画の為にヒッチをしている事などを話しながら進んでいった(ちなみに乗せてくれた人全員から「バスか新幹線で行けば良いのに(笑)」と言われたのは良い思い出だし、そらそうだわなと思った)。
話の途中で彼が「私も時々マッサージをしてもらいに行くんですよ。場所は新宿が多いかなぁ」なんて言っていたので、最初は「へー、そうですか」くらいの返答をしていたけれど、詳しく訊いていく内に「パンツだけを履いた男性がオイルマッサージをしてくれるお店に時々行く」って事が分かった。
それって明らかにゲイ向けマッサージやんけと思ったので、その事をストレートに訊いてみるとニッコリ笑って「まぁ、そうですね」との返答だった。
俺はその頃も売り専で働いていたので、相手がゲイ男性である事に対しては特に何も思わなかった。それからは俺が都内の売り専でも働いている事や、どんなマッサージ店を利用しているのかについて話しながら進んでいった。
目的地のサービスエリアに着いて彼の態度が豹変し、「乗せてやったんだから身体で払えよ」なーんて事も全くなく、「大阪まではまだまだ長いから気を付けてね」との言葉をナイススマイルと共にかけてくれた。
別れ際に冗談で「お礼に手コキくらいならしてあげようか?」みたいな事を言おうとしたけど、そういう感じの人でも無かったから「東京の〇〇って店に居るから良かったら指名してよ(ニッコリ」なる言葉をかけてお別れした。
※2019年7月現在、その男性からの指名は未だ無い。負けた。グェェ。
神奈川県の港北サービスエリアに降ろしてもらったので、そこで少し休憩して、再度ヒッチハイクを再開する事にした。
【出発:用賀IC(東京都)/13時→到着:港北SA(神奈川県)/15時】
『Hitchin’ A Ride 5』に続く。
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