佐藤 充希の写メ日記

1年、2年、3年、4年とリピートが続いても
この先も、変わらずに来てくれる保証はどこにもない。

未来なんて思っている以上に儚くてあやふやで
指先で触れようとした瞬間に霧のように溶けてしまう。

また会おうね、ずっといるよ

その場の本音であっても、永遠の約束じゃない。

たった一つの言葉のすれ違いや
気づかぬまま置き去りにしてしまった気持ちで
関係は音もなくほどけていくのだと思う。

続くということは簡単なことじゃない。


思い出だけでは人の心は繋ぎとめられないし
優しさだけではすれ違いを埋めきれない。


お互いの気持ちの矢印がちゃんと向き合っていないと
どんな関係もどこかで静かに終わってしまう。

会えるのが当然になった頃こそ危ういものだろう。
言葉を省き気遣いが日常の中で鈍ってしまう。

僕にも覚えがある。
あなたの「大丈夫」をそのまま鵜呑みにしたことが。
本当は、その声の奥に、寂しさが滲んでいたのかもしれない。

人は慣れた関係の中で一番大切なことを見落としがちだ。
でも、そう感じたときこそ出会った頃を思い出さなければいけない。

最初に触れた手の温度や
何気ない一言に浮かんだ笑顔。
言葉にしなければちゃんと届かないものばかりだったはずだ。

続けるには努力が要る。
思いやりも忍耐も、時には勇気も。
それでも「また会いたい」と思い合えるなら、それは奇跡だと思う。

いつか別れが来るとしたらそれを恨むんじゃなくて
ここまで来られたことに感謝できる自分でいたい。

何度でも、新しい気持ちで向き合いたい。
何度でも、また出会いたいと思えるような関係でいたい。

今ある関係は決して当たり前じゃない。
だからこそ大切にしたい。