仕事なんだからセラピストが気持ちよくなるためのプレイを求めてくるのはおかしいといった言説を見かけることがあります。
これについて昨晩思索をめぐらせていたのですが
僕が思うには上記のような利用者の不満には
「そういう感情を抱かせているセラピスト側の技量の問題」が根本にあると捉えています。
簡潔に申し上げると「距離感バグ」です。
おそらく、冒頭のような意見を述べられる女性の中には
そもそも、本当に終始受け身で気持ちよくなりたいという方もいると思いますが
中には、自分が承認している人とならばしたいことではあるが、まだその承認をしていない段階で距離を詰められたり、入り込んでこようとする相手に対しての嫌悪という趣旨で表明している場合もあると思料いたします。
僕は女性向け風俗のお仕事をする上で、相手と自分の現在の関係値や、相手の思考あるいは価値観を理解すること、そして尊重することが肝要であると思っています。
否、女性向け風俗に限らず、性行為をする上で大切なことであると考えています。
僕にとっては、セックス(本稿では広義の性行為を総称してセックスと呼びます)とはコミュニケーションです。
コミュニケーションは双方向であることが前提であると思います。
双方向と捉えるからこそ、人と人が成すことであるセックスは相互に作用し、分かち合うことによって心身を満たす行為たれと捉えています。
これは個人的な思想の問題なので
解せない方とはミスマッチすると思います。
前述のように捉えているため
性行為をするために
わざわざお金を払って
ホテルコースを利用して
繰り返し自慰行為をしたいのであれば
僕は適さないと思います。
お金をもらっているんだから
相手だけ満足させることは当然で
お客様に言われた通りの仕事をして然りと
言われるやもしれませんが
その考えも否定しないので
そう思う方はその通りにやってくれる方を
指名していただけたらよろしいと思います。
これは善悪じゃなくて、好き嫌いの話です。
僕は僕が気持ちよくなるためのセックスを追究しています。
その時間が楽しいです。
それがセックスをする動機です。
このように書くと、独りよがりなセックスをする人という印象を持つかもしれませんが
それでも構いません。
伝えたいのは、セックスに際しての姿勢の問題であり
どのようなプレイをするかというのは枝葉の問題です。
例えば、「相手が感じている姿を見て興奮する」
という人がいますが僕にもその性癖があるので
「僕が気持ちよくなっている」になります。
裸を見せる、客観的に見たら気持ち悪い姿を見せる
そして、それを承認してもらう。
これによって自分の中の「何か」が満たされていきます。
セックスも服を着ているときの会話も
本質は同じです。
相手を一人の人格を有した人間として認めて
人生の限りある時間の一部を
お互いに関わり合うという選択をして行います。
僕は、その時間を自分にとって実りあるものにするために相手に接します。
僕はセックスによって自分のことを気持ちよくしたいし
それ自体、自然な営みであると考えています。
これまでも出会った方とそのように接し
一人の女性向け風俗セラピストとして一つの形を作ってきました。
セラピストが気持ちよくなるのは良いか悪いかというのは僕にとっては枝葉の問題であり
もっと根本にあるセックス観や本質を追究することを大切にしていきたいと考えています。
佐藤 充希の写メ日記
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セラピストが気持ちよくなるのはダメでしょうか?佐藤 充希