人と人との関係は、一朝一夕で築けるものじゃない。
偶然に出会って、何度も言葉を交わして沈黙も一緒に過ごして。
時間をかけてようやく形になっていくものだからこそ
その重みを、簡単に扱ってはいけないんだと思う。
何気ないやりとりの中に紛れている
気づかれない優しさや、目には見えない気遣い。
それが、あとから思い返すと
自分の心を温めていたことに気づく瞬間がある。
関係というのは、一本の太い縄ではなくて
紡がれた無数の細い糸でできている。
時に見失ってしまうほど繊細なその一本一本が
二人の間にあるかけがえのない輪郭を作っているのだと思う。
たとえば、些細な言葉選び。
夜遅くなっても送られてくる「おつかれさま」の一言。
忙しい日々の中で、ふと渡される温かい飲み物。
そんな些細な愛が静かに“あなたを想っている”という証だったりする。
それを当然だなんて思ってしまったら
大事なものがほどけていってしまう気がする。
「2:6:2の法則」について以前に書いた。
どうしようとも、自分のことを嫌いな人は一定数いるという現実。
でもそんな中で、ずっと変わらず、自分のことを“良い”と思っていてくれる人がいる。
それって、よく考えたらものすごいことだ。
僕の些細な欠点も、弱さも、過去の失敗も全部知っていながら
それでも隣にいてくれる人がいる。
「いいところ」だけじゃない、全部を見てくれてる。
そういう存在に出会えたことが、たぶん人生の中での最大の幸運なのだろう。
今、僕が安心して言葉を綴れているのも
いつも否定せずに受け止めてくれる誰かがいるからだ。
人は、孤独でも生きていけるかもしれない。
でも、誰かに見守られているという感覚があるだけで、
世界はこんなにも穏やかに見える。
だから今日は、ちゃんと心で言葉を送りたい。
「そばにいてくれて、ありがとう」と。
感謝は声に出すよりも前に
心の中で何度も反芻するものなのかもしれないね。
忘れがちなその気持ちを、忘れないようにしたい。
佐藤 充希の写メ日記
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愛×Happy×クレイジー佐藤 充希