君の表情が変わる瞬間は、僕だけが知っていればいい。
誰にも見せない顔を、僕だけに見せてほしい。
朝、どんな服を選ぶかも、誰に会うかも、僕に教えて。
その声のトーン一つで、僕の中の何かが疼きだす。
君の中に流れる温度を、僕の手のひらで確かめたい。
指先から、心の奥まで、じわじわと僕の色に染めていく。
少し困った顔をする君を、わざと追い詰めたくなるんだ。
逃げ道なんて、最初から与える気はないよ。
背中越しの無防備も、耳元で震える呼吸も、全部記憶している。
どんな風に触れられたら、君が震えるかも、知ってるよ。
安心なんて与えない。
ただ、僕の存在を刻み込むだけ。
君が僕に逆らえなくなるまで、ずっと。
佐藤 充希の写メ日記
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支配の温度佐藤 充希