女性の社会的な役割の多様化が注目される昨今、
女風が各種媒体に取り上げられるのを目にすることが多くなり
女風業界の認知度がますます高まっているように感じる
テレビや雑誌で特集されたり
女風を題材にした漫画が連載されたり
これを読んでいる方の中にも
そういったコンテンツを
目にしたことがある方がいると思う
明らかに裾野が広がっている
加えて、コロナ禍が女風利用の拡大に
拍車をかけたと思っている
なぜなら、他の娯楽が制限され
人との繋がりも分断されたから
孤独感を覚える機会もコロナ禍で増えた
これによりスマホの使用時間が増えたこと
人とのリアルな繋がりの欠乏感が
女風を押し上げたと言って過言ではない
女性向け風俗の場合
大半の方にとって情報収集がつきまとうので
時間が確保できたことも利用の意欲を駆り立てる一因ではないかと推察する
どんな顔しているのだろう
どんな考え方の人なんだろう
口コミ見てみよう
色々調べる方が多いと思う
そういった中で、女風の取り上げられ方と
実際のギャップが発生してしまわないか
提供側として一抹の不安を覚えることもある
女風が題材として取り上げられる時は
大体はイケメンのセラピストとあんなことやこんなことができますみたいな風に紹介されているし
女性誌を読んでたいたら特集されてたとか
友人が利用していて女風の存在を知ったとか
そういう方が今後もますます
増えてくると予想している
このように女風が日の目を見ることについて
一抹の不安を覚えるのだ
それは広告と実際の間のギャップがあること
当たり前だが、女風がメディアに取り上げられる時は
メリットを中心に紹介するものが多いし
中には過剰な演出も見られる
特定店舗のステマも多い
店舗のプロモーションであれば利用促進のため、
記事や漫画であれば読まれるために書(描)かれるわけなので当たり前のこと
ここ一年くらいの間に女風を知った方の中には
わたしと似たような人が使ってるんだと思った方も多いだろう
いずれの場合も
利用のハードルを下げたいという
広告主の思惑がある
前置きが長くなったが
この日記で伝えたいことは
セラピストとか、癒しとか、トリートメントとか、
直接的な表現は避けられているが
女風も本質は歴とした風俗であること
風俗は悶々とした気持ちや性欲や
性欲以外でも何か溜め込んでいるものを
吐き出すための場所だと私は思っている
ダイレクトに欲や感情を扱う仕事だ
個人的には利用しやすくするために
ライトなイメージや
ポップなイメージで演出なんてしないで
あの頃のようにアングラな存在でいいと思っているし
日の目を見ることなんてなくていい
この仕事を美化しなくていい
気軽に利用できると謳う反面
毒にも薬にもなる
私の立場でこのように発言をするのも
さまざまな矛盾を抱えながらです
コロナ禍で、持続化給付金の対象から風俗店が除外されたことに対して風俗店経営者が訴訟を起こした際、
弁論で国側が「風俗は本質的に不健全」と発言したことがあるが
それは間違いではない
けれど、一方で現実として
世の中真っ直ぐ前だけ向いて生きられる人ばかりじゃないし
事実、人生や社会に息苦しさを感じている女性が如何に多いか私はこの目で見てきている
(ただし、そういう方ばかりではないが)
そういう気持ちを吐き出す場があって
そこで必要としてくれる人がいる
私もこの仕事もただ必要としてくれている人がいるから存在している
悶々としていた
嫌なことがあった
気分が沈んでいる
ムラムラしてどうしようもない
温もりを感じたい
そんな時にたどり着いた場所
そこに女風があった
それ以上の理由はいらない
背徳感なんて前戯のネタでいい
多くの人にとって
性的なことを他人に打ち明けたりするのは
本来恥ずかしいことなのだから
それを解放できる場所で解放して
おかしなことなどない
これからも「本質的に不健全」なアングラな世界でお待ちしています。
LUST 佐藤充希
佐藤 充希の写メ日記
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アングラたれ佐藤 充希