女性向け風俗で長く働いていると
お客様が泣く場面に遭遇することがある
お客様が涙を流すには色々な理由がある
自分対お客様のすれ違いであることもあれば
お客様自身の個人的な事情であることもある
涙は、必ずしも失望ではない
涙は、必ずしも悲しみではない
涙は、必ずしも喜びではない
目の前で人が泣いている時
「泣かないで」と言ったことがある
実に自分本位であったと思う
泣きたくて泣いているのではなく
自然と涙が溢れ出てくることもある
言葉にするのが難しく
コップから溢れた感情が
涙として出てくるのであれば
それを此方がとめる理由はない
今は言える
「泣いていい」
と
何をするわけでもなく
ただ側に佇んで存在していることが
それが泣いている相手にとって
もっとも救いになることだってある
小生はそんなキャストでいたい
歳を重ねると感情を揺さぶられる経験を
子供の頃よりもしなくなる
けれどヒトは根源的に心を揺らしたくなる
責任や重圧、自分の周囲を取り巻く人々
様々なものを抱えていき
“ 自分“ は最後尾に追いやられていく
日々に鈍感にならざるを得ない
心が鈍くなることに抗おう
その涙は恥ずべきものではない
佐藤充希 / LUST
佐藤 充希の写メ日記
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涙佐藤 充希