有馬 伊吹の写メ日記

爪の手入れをしてつるりとした表面が完成する。
普段生活をしている中であまり爪の手入れに気が付かれることはないが、仕事やら友人やらに気が付かれた時は、

「え？ポカン」

の後に、

「あー…」

のような独特の反応が得られる。
要するにこの段階で、

「こいつもしかしてゲイなのか？」

みたいな考えがチラつくようで。
全くもって心外である。


しかしその後の会話で自分の口からボトックスがどーの、ピコレーザーがどーのなどと聞くと、

「あー…」

と言う雰囲気を感じることができる。
これは先程の反応とは違い、あらたな可能性を見出して思考をかき乱す形となっているようで。

①ゲイ
②美意識の高い人
③その両方

全くもって心外である。


更に会話をしていくと、やたらかまちょなおっさんが周りに複数いて、しつこく旅行やサウナ、遊びに誘われていることを知る。
しかも1対1の2人きりでの打診ときた。

「あー…」

この反応はもう確定と言うか、確信のそれ。
全くもって心外である。

話せば話すほど勘違いが深まるわけで、
おれはどうしたらいいんだろうか。