しばしば、「すごい演じているよね」、「徹底して演じてるよね」と言われる。
言いたいことはわかる。
見るからに演技をしているとかそういうわけではなく、「セラピストに徹している」ということに感心してくれている感じではあると思う。
ただ、おれに言わせれば、「演じる」なんて無理w
そんな薄っぺらいメッキなんざすぐ剥がれてボロが出るのがオチだし、そもそもそんなに器用ではない。
変なギャップでガッカリされるのも本当に嫌だ。
それ故に普段の私生活と何ら変わらないような、普段の自分との差がないようなスタンスでいる。
そっちの方が圧倒的に楽だしね。
あと、違和感と言うものはなんとなく感じられるものだと思っているから、そんなものができる限り感じてほしくないよね。
ただし、おれにはできないけれど、本来であれば別人格を準備して別人格のセラピストを演じて活動することが出来れば、もしかしたらもっと楽なのかなぁとも思う。
どんな親がどんなふうに出会い、どんな家庭に生まれどのろうに育ち、どのような学校に行き、どのような交友関係を持ち、どのような企業に勤め、どのような価値観を持っているのか。
完全なる別人格を形成させることにより、精神的な安定を得ることはできるかもしれない。
なぜなら、その人格がどんなに攻撃を受けようが、どんなに好意を寄せられようが、どんな目に遭おうが、別人格、すなわち他人であるから、他人事として見ることができる。
常に客観的に物事を判断することができる。
始める前からここまで徹底した作り込みをすることで、長く業界に携わり活躍できる人が増えるのではないかなと思う。
大抵のセラピストは始めて3ヶ月から半年位の間で色々な経験をすることにより、心が疲れてやめてしまう人が多い傾向にある。
(もちろん忙しさや経験の速度によって心が疲れるタイミングはもっと早くなる人もいれば、遅くなる人もいる。)
数年セラピストを続けている方々は、割とこの経験を乗り越え、1周回って気持ちの整理の付け方を無意識に学んでいる人が多いと思う。
かく言う自分も、デビューしてから3ヶ月後位に匿名の誹謗中傷などにより、精神的に疲れたタイミングはあった。
自分の場合は考え方、対応の仕方を変えることによってその時期をくぐり抜けてきたが、その時にしっかり別人格を作っておくべきだったのかな?と考えたこともあった。
と、そんなことを言っておきながら、また1からセラピストをやり直すことができたら別人格を作りますか?と言われても、これまでと変わらぬスタンスで素でやることになると思うけどねw
有馬 伊吹の写メ日記
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▶︎セラピストを演じる有馬 伊吹