【参禅記 3日目】- 禅(エクスタシー東京)東京/性感マッサージ

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禅の写メ日記

  • 参禅記 3日目
    参禅記 3日目

    昨日よりも意識が拡散し、一呼吸に集中することができない。
    息苦しさまで感じる。
    時折体が震え、額から汗が垂れる。

    今まで無意識に目を背けてきた真の自分自身について徹底的に向き合わされる苦しい時間が始まった。
    坐禅中に次々と自責の念に駆られるようになる。

    真の自分自身は、傲慢で自己中心的で臆病で他人を傷つける非常に残念な人間だった。
    そこには誠実さや優しさや賢明さのかけらもなかった。

    そのようなフラッシュバックが耐え難いほど辛かった。


    坐禅以外の行動も注意散漫になる。

    ここでは食事のときもただ食べることに心を置く「食事禅」という修行となる。
    咀嚼している時に箸を動かそうものなら、すぐさま老師が一喝する。


    老師は疲弊しきった私の心を見逃さない。
    これまでに何千人もの参禅者と向き合ってきた。
    何もかもお見通しである。

    「拡散が収まらず、すべてが隙だらけになっとるね。みんな3、4日目が一番辛いんだよ。今は心のゴミがわんさか出る時期。酷い風邪をひいた時、毒を排出するために体が高熱を出すでしょう。それと同じ。これから熱のピークを迎える。きついのは当たり前。とにかく耐えなさい。一呼吸に帰ることで救われる。わかったか!」

    「はい!」

    声を振り絞り、禅堂へ向かう。

    「なんじゃその間の抜けた行儀は!」

    今回は一喝だけでなく、平手で思いっきり背中を殴られる。
    10秒ほど呼吸ができずに苦しみ、その後痛みを感じるとともに新鮮な酸素が肺に入ってくる。
    久しぶりに深い呼吸を取り戻し、視界が広がる。


    その夜の坐禅も相変わらず意識が拡散する。
    幻覚まで見る。

    気づいたら暗い海の中だった。
    肌に冷たい海水の感触をありありと感じる。
    音は無い。
    光は僅かで方向が全くわからない。
    ただし自分自身の感情はフラットで、その状況をただ感じているだけだったように思う。


    意識が現実に戻る。
    そこは蝋燭が温かく灯る夜の禅堂で、周囲を見渡すと他の2人の参禅者がそれぞれ坐禅していた。


    不思議な体験だったが、改めて振り返るとそれは禅定の兆しのひとつだったのだろうと思う。
    暗い海の水圧や海水の感触は、心地よい記憶として皮膚に残っている。




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