どうも、着ぐるみをぬいだ○ッキーマウスこと、めぐるです。
昨日ちょっとだけ一部で話題になった写メ日記の改行についてですが、
以前から僕も思うところがあり改行については日々研究をしていました。
まぁ研究、というと大袈裟ですが、
事実ネットの文章文化と改行は切っても切れない関係にあります。
果たして改行は形骸化したかつての名残なのか、
それとも意味ある文章表現なのか。
今回はいくつかのkaikan写メ日記の文法についておさらいをしつつ、
僕なりの考察を加えてみました
最後まで読んでもらえると嬉しいです
①1行改行
かなりスタンダードな改行です。
このように普通に文章を続けて書くんですけど、改行するときだけ1行あけます。
文の途中で改行するようなこともしません。
特段デメリットもなく、単に視認性が向上します。
なんかちょっと前のブログ文化っぽくて良いですよね。
亜種として、2行だったり3行だったり。
また、等間隔に増えたりします。
②バースト改行
2〜3行だけ連続する行に続けて
意味のかたまりでまとめる
1行空けて次の話
右端での折り返しが少なく
文字を追う目の動きを減らせる
これもランキング上位で見られる改行で
筆者の合理的な思考が感じてとれる
クールな改行です
①と併用するバリエーションもあり、
エモさと視認性が向上します
まぁこのあたりの分類は曖昧ですね
③大意改行
基本は活字の本に倣って詰めて文章を続け、区切りの良さそうなところで必要そうなら改行。
ぱっと見は紙に刷っても違和感のない文章ですが、一般的な書籍に比べると少しだけ改行が多く、フォーマルながら視覚的に読みやすいラインを守れる大人のネット文章です。ビジネス向き。
また、ある程度文量のある、なろう系小説や活字ライトノベルにも多く見受けられる改行です。
あんまり詳しくないんですが、Noteにも多いかも知れません。
PCから読んでも違和感がないのは大きなメリットですね。
④ショット改行
大まかなかたまりで文章を続けて書き、
ちょうど1画面分、スクショにきれいにおさまるようなタイミングで大きく改行します。
かなりスタイリッシュでkaikan上位にも多く見られる改行です。
文章の途中で改行することもできるので、
適度にエモさを出しつつ
スワイプもしやすい
あらゆる面でスマホのUIに配慮した、
かなり洗練された改行と言えるでしょう。
④恋空改行
正直、少し前までこの改行がネットでは普通だと思っていて
僕自身、無意識に使っていました
でも昨日、参考にしていたつもりのネット小説を見に行ったら
全然こんな派手な改行なんか、なくって
……自分がおかしいのかなって初めて気づいたんですよね
元を辿ればこの方式は古くからネット小説にあった型の一つで
文字数稼ぎ、滞在時間稼ぎ、クリック数稼ぎなど
様々な理由から進化を遂げ、
また一時期は携帯小説のクラシック“恋空”で爆発的な話題にもなりました
なんかエモい
二日酔いでも読める
並べると文章として破綻しているレベルの文字数なのに意味が通じる
スワイプが気持ちいい
(機種によっては止まるのが面倒)
などのメリットがあります。
これはもはやノンバーバルとしての改行であり
朗読の技法に近いのではないでしょうか?
本来自由であるはずの文字を追うリズムを、書き手側のイメージで強制できるのも
領域展開とか固有結界みたいですごいですね
実際のところ活字の現代詩集を買うとこんな感じの行間なので
意味のある改行だと自負はあります
……とまぁ色々な改行をおさらいしてみましたが、
なぜネットの文章はこのような多様かつ大胆な進化を遂げ、
実際に、ネットの誰しもが活字印刷の正しい文法を捨てる現在に至ったのでしょうか?
もしかして読み手に対してはネット文法の方が正しいのか?
ならば、その合理性とは?
次回はそういったことを考察していきたいと思います
お楽しみに!
瀬戸口めぐるの写メ日記
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改行概論・序瀬戸口めぐる