【死を感じている時間】- ハクナ(santuario)- 性感マッサージ

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ハクナの写メ日記

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  • 死を感じている時間
    ハクナ
    死を感じている時間



    唐突ですが皆様は死を感じている時間を過ごした事がありますか?

    死ぬかと思った「瞬間」は誰しもあると思います。
    車が飛び出してきた
    とか
    頭上からとてつもないものが降ってきた
    とか色々。

    そのような「瞬間」ではなく時間を過ごした事がありますか?

    これは大分前の話です。
    季節は真夏。
    何車線もある国道の真ん中を車で走行していた時の出来事。

    うだるような炎天下に車内は熱を帯び、窓を全開にして運転していました。

    日中のその時間は車通りも多く、思うように進まなかったのですが
    急いでるわけでも無かったのでのんびり進んでいました。

    信号が赤になり停止していた時、ブーンと黒い物体が視界の外れで横切ったのです。

    なんとスズメバチが迷い込んできたのです。

    それはそれは立派なスズメバチでした。

    パニックです。
    どうしたらいいか分かりません。

    思考が駆け巡る中、非情にも信号は青へ変わり周りの車が走り始めます。

    とりあえず僕も車を出すしかありません。

    スズメバチは目の前を飛び回っています。

    車を路肩に止めようにも周りの車で車線変更が出来ません。

    死のドライブの始まりです。

    呼吸は次第に荒くなり始める。
    しかし少しでもこのスズメバチに気配を気取られてはならない。
    そう思い息を潜める。

    僕は思いました。
    あぁ、死ぬんだな…
    スズメバチに刺されて死ぬか、事故って死ぬか。
    二つに一つ。

    常に死神が僕の喉元に鎌を当てている時間。


    僕は椅子だ…僕は椅子だ…椅子だ…椅子………


    どれくらい走ったでしょうか。
    なんとかマクドナルドの駐車場へ辿り着き
    全扉を開け怪中スズメバチをやり過ごしました。

    あぁもうすぐ虫の季節がやってくるんだなと思うとその時の事が思い出されます。


    「死が急速に迫ってくる瞬間が一番生を実感する」

    とどこかのおいたんも言ってました。なるほど





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