急ですけど僕は踊れない
幼稚園以来踊ってない
でも自信はある
発表会ではセンターだったし
踊らされるより踊らせるほうだし?
そう思えば人生は
やっぱり舞台なんだよね。
僕らが生まれた時
産声という出囃子を自らに浴びせ
スポットライトを浴びまくる
何も出来ないプリンシパルは
手取り足取り大人達が
踊らせてくれる。
でも
いつしか
アヒルの子は
白鳥にならなきゃいけない。
自らの翼で飛ぶことは
辛く寂しく危険なこと
でもそれ以上に
美しく自由で幸福なんだと
気付くには
もう少し後のお話。
人は本当の意味で
自らの足で立たないことには
この実感は得れないのだろう。
その時初めて王女になれる。
そんな事を考えてたのかチャイコフスキー。
どれだけの時を
他人に踊らされて生きてきても
いつだって自らのリズムで踊り出せる。
そんな時は泣けばいい。
泣いた時
そこはどん底ではなく
出囃子がかかってる。
あとは跳び出せば
キミがオデットで
俺がジークフリート。
本当のキミの足で
踊らせてあげる。
美しく跳べよ
王女様。
麗
麗の写メ日記
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大人なダンス麗