暗闇を愛してる
どれだけの悲劇が起きても
夜は悲しむ人を抱いてくれるから。
唯、都会の夜は
抱かれるには明るすぎる
街灯もヘッドライトも消して
夜よ、俺を抱いてくれ。
明かりのない闇を
音のない静寂を
初冬の寒気さも
今の俺には丁度いい
夜が齎す「無」だけが
黒に光差し
沈黙の音となり
肌に温もりを与える
そんな時に人は
「生」を実感するんだよ
日々の忙しさに
心を亡くした時は
君に抱きしめられたい。
今夜だけは
明かりを消して
俺を抱いて。
麗
麗の写メ日記
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夜は悲しむ人を抱いてくれる麗