先日の仕事終わりの帰宅中
大通りの横を歩いていると
甲高い「ピーピー」という音が
やたら耳につく。
車道に目をやると
工事現場の音の様にも聞こえたが
小さな鳥の雛が道路で鳴いていた。
夜中の黒い道路の真ん中で
黒い体に黄色い唇
パッと見ではわからないけど
甲高い声が「助けて」と言ってるようで。
不規則に鳴く「ピーピー」は
同じ動物だからか
SOSとして感じることができた。
早く道路から救わないと
雛はひとたまりもない。
咄嗟に
近くのコンビニから
雨傘の細長いビニール袋を取り
先端をちぎって即席手袋を。
雛は人間の匂いがつくと
巣に帰っても虐められるとか。
そんなことを考えながら
雛に近寄ると
小さくも大きな口で
「ピーピーピー」
きっとその時は
188㎝の怪物が来たことを恐れたのだろう。
雛は怪物に食べられまいと
火事場の馬鹿力ってやつで
道路から飛び立った。
道路での万が一は無くなったが
ちゃんと巣に帰れたのだろうか。
そんな日の出来事を振り返って
何故救おうと思い行動したのかを
考えてみた。
単純に雛が「可哀想」だと思い
損得もなく行動した。
これは間違いなくある。
でもそんなに人間は他者に対して綺麗なのか
そんな事も考えると
「目の前で死んでほしくない」
というエゴ?偽善?
も少しあったのかもしれない。
それとも父性か?
まだ子供はいないけど。
あの不規則な「ピーピー」を聞いても
近くのコンビニの前にいた大学生は
気づいてもいなかった。
別に彼らが悪いとは言わないけど
きっと他の生き物を助けられる
「余裕」みたいなものが
大人になると出るのだろう。
きっとこんな広い世界では
どこかで悲しいことが必ずあって
あの雛もいつかは死んでしまう。
人間同士も目の前にいなければ他人事。
ウクライナで戦争が起きても
遠い国のフィクション。
それでも目の前にいたら
平和ボケしている日本人でも
助けるのでしょう。
偽善でもなんでも
目につく範囲の人を
みんなが助ければ
日本を超えてウクライナまで届き
世界が平和になるのかもしれない。
そんな素敵な連鎖が起きることを
東の国から祈ってます。
麗
麗の写メ日記
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小さな命を助けた?お話麗