五月雨に馨り立つ夏草の
水風が運ぶ「火の日」の煽情
欲情に酔う快楽の果て
玉響の記述を頼りに
便りを待つ淡い戀心
「火の日」は
業火の悪戯の蜃気楼か
魅せられた兎は
飛んで火に入る
か弱きものか
唯の夢幻なら安堵
然し
確かに残る
獅子の馨と
身体の業火
此の世非る夢幻は
此の身荒ぶる無限かな
何時かの「彼の日」が
咲くと信じる思案こそ
心に降る五月雨か
濡れる兎に雨傘こそ
獅子の役目かな
獅立麗
麗の写メ日記
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五月雨に馨り立つ夏草の麗