暑い日差しから逃げるように
繁華街の奥地
僕らは僕らだけの避暑地に逃げ込んだ
カーテンを閉め切り
電気を消し
キミの吐息と
火照った体の体温と
どこか水分を含んだ湿気を頼りに
お互いを貪りあう
明かりも無く
目も使えない部屋で
二人が感じていたのは
確かに光だった。
目には見えないけど
2人にしかわからない光が
眩しくて
熱くて
ハートを焦がしながらも
燃え尽きてもいいから光を求めていた。
飛んで火にいる夏の虫か
アポロンの怒りを買ったイカロスか
太陽が小さく見るくらいに
眩しい太陽が
このベッドの上には確かにあった。
翼が溶けて
奈落に落ちてもいいから
キミと光を追い求めたい
この翼が
蝋でも
鋼でも
一緒に飛んで
一緒に堕ちよう
麗
麗の写メ日記
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明かりのない部屋で確かに光を感じていた麗