絵の具に色を足す
あの過程が好きだった
色の完成よりも
混ざり合う過程が
初めは違う物体が
少しずつ足されて
渦を巻いて
徐々に「個」の境界線が溶けていく
「あの」感覚
寧ろ完全に溶け合うよりよも
綺麗だとすら思う
アレは何色なのだろうか
何者にも染まる「白」
キャンバス
ノート
絵の具
無の象徴
そんな空っぽの心に
「赤」を足していく
火
血
情熱
少しずつ溶け合って
「ピンク」に近づいていく
恋
愛
禁忌
「常識」
なんて思ってた境界線を溶かしながら
少しずつ混ざり合おう
僕たちは何色になれるかな
麗
麗の写メ日記
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「白」に「赤」を混ぜるように麗