これは僕がまだ青い時のお話です。
当時僕は中学1年生。
僕は髪が真っ直ぐでした。
直毛でした。
よくクラスメイトに直毛であることを羨ましがられていました。
でも僕は羨ましがられる理由が分からなかったんです。
何故羨ましがるのか聞いてみると
「だって俺くせ毛だもん」
と言われました。
この時僕は初めて
くせ毛という髪質を知りました。
どうやら髪がうねるようです。
ですがそれでも僕の直毛が羨ましがられる対象になるのかが理解できませんでした。
直毛の僕からしたら朝起きたら髪が真っ直ぐなんです。
前髪が邪魔なのでなんとかセットをしたいと思ってもすぐ元に戻ってしまうんです(こうなるのは僕の直毛だけでしょうか)。
今まで直毛と生きてきましたが面倒なことが多いとしか思えないのです。
(気づかないだけで良いこともあるのかもしれませんが)
そのため僕はくせ毛の方が羨ましく思えるのです。
なぜなら当時の僕はくせ毛の方がセットしなくても髪型ができあがってるからだと思っていたからです。
自分は真っ直ぐなのに比べて髪がS字にうねっている、渦を巻いているのを見るだけでカッコよく見えて羨ましかったのです。
このように人は自分には無いものを欲しがる生き物なんだと思いました。
くせ毛なら直毛、直毛ならくせ毛のように互いに求め合っていく。
全ての事象がこれらに成り立つ訳では無いと思いますが
誰かにとってないものを僕が持っていて
僕にないものを貴女が持っている
磁石で引き合わせられるかのように。
誰かに求められる貴女にとっての唯一無二の存在になりたいと思いました。
凱代表にこの話をしたら
「直毛嫌ならパーマ当てたらいいやん」と一言で終わっちゃいました。
月の写メ日記
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直毛について月