村上春樹の『ノルウェイの森』を読んでみた
苦手な人も多い作品だから
自分はどうなんだろう
って気になったんだよね
結論、すごく面白かったのだが
”気持ち悪い”って言われる理由も
よく分かった気がする
この作品、シンプルに性描写が多い
主人公は何かあればすぐ女性と寝るし
登場人物の貞操観念も大体ゆるい
性描写が苦手な人にとっては
かなり気持ち悪い作品だと思う
そしてみんなすぐ自殺する
しかも辛い状況だったからとかではなく
世間的に恵まれてそうなのに
なぜか心が病んでしまうのだ
多分この仕事を始める前の僕なら
リアリティないな〜で終わらせてたと思うけど
今なら少しは理解ができる気がする
お金持ちだったり
頭がすごくよかったり
容姿が整っていたり
どう見ても孤独になんて見えない人間が
なぜか”孤独”を感じているのって
きっとそう珍しいことじゃないんだよね
世間的にはすごく強く見える人だって
実はすごく弱い部分を持っていたりする
そして恐らく女風キャストという仕事は
普通の仕事に比べたら
そうした人物と関わる確率が高い仕事だ
でもだからこそ
この人はすごく強い人だなって決めつけずに
その人を理解するよう勤めたいなと思った
人の孤独を完全に理解するのはできなくても
理解しようって気持ちが伝わるだけで
ほんの少しでも力になれることがある